大谷峠近くの地蔵 |
■ | 登山日 | 2018年1月7日 |
■ | 天気 | 晴れ |
■ | 同行者 | Jino氏,RM氏,HH氏,TH氏,AO氏 |
■ | 行程 | 大馬神社駐車場8:45−8:49登り口−9:45地蔵9:50−10:28ゲート−10:40ゲート−10:49深沢峠10:58−11:36大谷峠(昼食)12:18−12:38分岐−13:05道標−14:14庚申−13:20碇集落へ−13:23六十六部供養塔−13:36休憩13:55−13:59庚申−14:04山之寺遙拝所14:08−14:25奥地集落へ−15:01田本研造生家跡(駐車地)【10km】
(途中休憩、撮影時間含む) |
■ | 行程 断面図 |
※標高には誤差がある可能性があります |
2日のボウノ越えに引き続き,大谷峠越えの生活古道を歩いた.大谷峠は,現在の飛鳥町神山,井戸町大馬および瀬戸,神川町碇及び奥地・長原の各地をつなぐ要衝であったようだ.一昨年の5月,井戸町瀬戸から深沢峠,大谷峠を越えて神川町奥地へ抜ける道を歩いた(→).今回は井戸町大馬から神川町碇へ抜けるコースを歩くこととする.
8時,Jino氏,RM氏の3人で県熊野庁舎に集合し,下山口の神上へ車を置きに行く.そのまま引き返し,大馬神社駐車場で残りの3人と合流する.準備を整えて8時45分出発.舗装路を少し行ったところが登山口である.“深沢峠・大谷峠を経て神川町(碇・奥地・長原)方面へ”の看板が立っている.山道にはいると杉の植林地である.杉柴におおわれた道が続いている.数年前の水害のあとだろうか,荒れた沢を渡りしばらく行くと,棚田があったという場所に行きつく.石組みが緑の苔におおわれ,田んぼだったところには杉が植林されている.屋敷跡もあり,ランプのホヤがひとつ転がっていた.さらに歩を進める.所々に石畳の残る道である.P534の北西,地形図で破線道が交叉するところ(交叉している破線道はよく分からなかった)にお地蔵さんがある.2体あり,左のお地蔵さんは首が欠けていた.
大馬神社から出発 |
登り口 |
杉柴でおおわれた道を行く |
切り通しを抜ける |
沢すじの道は荒れている |
林の中に石組みが見える |
もと田んぼであったようだが,今は杉が植林されている |
荒れた沢の道を横切る |
荒れた沢の道を横切る |
石畳道 |
急坂を登る |
お地蔵さんが2体 左の地蔵は首が欠けている |
その先,しばらく急坂を上る.登りついた先,一昨日の名残の雪が所々に残っている.P669の先,左手に鹿よけのフェンスが現れ,しばらく行くとゲートがある.ゲートを開けて先へ進む.この辺からしばらくは日当たりがいい.ススキが茂っていたのを,同行のJino氏とM氏が過日,刈り払ってくれたとのこと.木々のすき間から天神丸山から長尾山への稜線が見えている.今回のルートの中の唯一の展望である.途中,左へ分岐する破線道があるが,よく分からなかった.しばらく行くと再びゲートが現れる.ゲートを抜けると,再び植林の中である.その先,少し下ったところが深沢峠である.ここで小休止.
杉柴の下に石畳道が |
雪が残っていた |
鹿よけのフェンスが現れてきた |
その先にゲートが |
ゲートを抜けると展望がいい 天神丸山? |
久留米木山から丸尾山 |
丸尾山から長尾山 |
深沢峠に到着 大谷峠を指す道標が立っている |
峠をあとにしてすぐ,右手に石組みが現れてくる.茶屋跡とのこと.木の切り株の上に茶碗の欠片が置かれていた.その先,天神丸山の東側をトラバースしていく.道は石が敷かれ,登りには石段が組まれている.途中2カ所ほど,沢すじで道が流されてしまっている.張り渡されたロープを頼りに越える.道が下りになって少し行くと石組みの祠があり,地蔵が祀られている.そこからすぐに大谷峠である.風がよく通るのか,冷たい風が吹いている.道標が立っており,“右ハ木本道・左ハ飛鳥道”とある.ここで昼食とすることとし,風を避けながら日だまりを探し昼食とする.
茶屋跡の石組み |
切り株の上に茶碗の欠片が置かれていた |
しっかりとした石段道を登る |
沢すじでは道が流されている |
石柱 |
日陰には雪が残っている |
大谷峠手前に立つお地蔵さん |
大谷峠 分岐に立つ道標 |
峠のところからも碇へ下る道があるが,少し戻って,“→神川町 碇”の看板のあるところからの道を辿る.所々雪が残っている.杉柴でおおわれた道をずんずんと下っていく.左手に沢が流れており,何回か渡り,渡り返す.そのようにして左岸に渡った先に道標がある.“右ハ柳谷・左ハ神上道”とある.その先橋が架かってたのであろうか,石組みのあるところで右岸に渡り,少し行ったところに庚申が祀られていた.その先でもう一度沢を渡ると,立派な石組みが何段にも積み上げられている.水路のあとも認められ,田んぼのあとのようだが,杉が植林されている.そこからほどなくして碇の集落に到着する.道ばたに六十六部供養塔を見,集落の中に入っていく.今はもう住む人も少ないようだが,あたりはきれいに草刈りがされている.田んぼの畔に腰掛け,休憩とする..
碇への道を示す道標 |
杉林の中を下る |
道標 |
沢を渡る |
庚申 |
沢を渡る |
立派な石組みが見えてきた |
水路の跡もある |
水田の跡のようだ |
碇へ到着 |
六十六部供養塔 |
碇の風景 |
田んぼの畔に腰掛けて休憩 |
さて,奥地集落に向かう.休憩場所から川の対岸に渡り,幅のある道を登っていくと,途中に庚申があり,その先に鳥居が見えてくる.鳥居をくぐると“山大神”と掘られた石碑と“山之寺遙拝所”と掘られた石柱が立っている.ここから奥地集落へ続く道も,ところどころコシダが茂っているところもあるが,幅の広い道だ.奥地集落を抜け,しばらく旧道を歩いたあと,車を置いた田本研造生家跡まで歩く.
川を渡り奥地へ向かう |
庚申 |
落ち葉を敷き詰めた素敵な道だ |
遙拝所 |
山大神 |
”山之寺遙拝所”と刻まれた石柱 |
奥地への道を辿る |
奥地の集落が見えてきた |
奥地集落の風景 |
旧道を神上に向かう |
田本研造生家跡 |
田本研造を紹介する看板 |