表丹倉からの展望 集落は育生町 |
■ | 登山日 | 2014年9月13日 |
■ | 天気 | 晴れ |
■ | 同行者 | K |
■ | 行程 | 赤倉林道終点(駐車地)13:35−13:42大丹倉14:18−14:24駐車地−15:13表丹倉15:48−16:16駐車地・・・丹倉神社 (途中休憩、撮影時間含む) |
■ | 行程 断面図 |
※標高には誤差がある可能性があります |
大丹倉は熊野市育生町にある高さ300m幅500mにも及ぶ大岩壁である.その麓を走る県道から見ると,その迫力に圧倒される(→熊野のこと001に写真があります).ここへ行くには育生町の集落からの登山道があるが,今回は近くまで通じている赤倉林道を利用することにした.
県道から,赤倉の集落のところで林道に入る.狭い林道を上っていくと,終点は広くなっており,数台の車を駐車することができる.目の前に“熊野市指定文化財 史跡 熊野天狗鍛冶の発祥地”の看板が立っている.ここには修験者であり鍛冶を職としていた近藤兵衛という者の屋敷があったという.
大丹倉に向かう.林道終点から5分ほどの距離である.注意して岩を登ればそこは大岩壁の上.胸のすくような大展望が開けている.足下は切れ落ちており,はるか下に尾川川の流れが見える.柵などはないため注意が必要だ.目の前の山並みの向こうは紀和町である.よく見ると蟾島岩も見える.展望を楽しみながらの昼食とする.
林道終点 |
熊野天狗鍛冶発祥の地を説明する看板 |
大丹倉の大岩壁の上
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足元遙か下を流れる尾川川 |
大丹倉からの展望 |
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天狗山荘が見える |
さて,いったん駐車地に戻り,表丹倉を目指す.緩い坂道を登っていくと,地元の山仲間たちが建てたという天狗山荘がある.その脇を抜け,標識に従い民家の横を通って山道に入る.所々に標識が設置されている.ゆっくりゆっくり歩いて表丹倉に到着する.木立があるが,なかなかの高度感がある.西の方向を見ると足元に育生町の町が広がっている.その奥に見える水面は小森ダムの湖面だ.北を見ると,日暮山が間近に見られ,その麓に粉所の集落が見える.遠くに見える山並みは大峰山脈だ.展望を楽しんでいると,後ろで突然がさがさと音が.すわっ,熊か?と驚いて見ると,若い男性であった.まさか登山者が来るとは思わなかったので,大変驚いた.相手も驚いた様子だった.少し話をしていると,なんと息子の知り合いであった.先に失礼し,駐車地に戻る.
民家の横を通って登山道に入る |
入り口付近は笹が茂っている |
屋敷跡だったのだろうか,石垣が積まれていた |
標識をたどって表丹倉を目指す |
表丹倉に到着 |
目の前に日暮山がそびえている 木の間から見える集落は粉所 |
粉所の集落 |
眼下には育生町の町並みが俯瞰できる |
遠く大峰山脈が見える |
帰路,赤倉林道の途中にある丹倉(あかくら)神社に寄る.最近知人がここで結婚式をあげたということで,一度行ってみたいと思っていたところである.林道から鳥居をくぐって長い階段を下った所にある.この神社もこの熊野に多い,巨岩をご神体とする神社である.木立の中に,ふと時間が止まってしまったのではないかと思われる所であった.
林道脇にある丹倉神社への鳥居 |
長い階段を下ると・・・ |
丹倉神社 巨岩がご神体である |
秋めいてきた日の午後,大展望の快適な山歩きを楽しむことができた.