玉置神社参詣道

一の鳥居

再建された玉置神社一の鳥居


玉置神社一の鳥居完成清祓祭

              
年月日  2019年5月9日
天気  晴れ
同行者  栂嶺レイ氏,Jino,他
 


Jino氏が,No.1904「玉置神社参詣道探索」で紹介した栂嶺レイ氏と,SNSを通して知り合ったという.その栂嶺氏から,玉置神社一の鳥居が再建されその清祓際が5月9日に行われること,栂嶺氏も参加されるということで,お誘いがあった.Jino氏と参加することとし,九重の小学校跡で待ち合わせる.栂嶺氏と合流後,一の鳥居の所まで続く林道の入口へ向かう.入口の所では,地元の方をはじめ,玉置神社の関係者,森林組合の関係者,新聞社等,多くの方が集まっている.車に分乗し,一の鳥居まで向かう.車から降りて少し行くと,立派な鳥居が再建されており,祭典の準備が整えられている.やがて,修験者の吹く法螺貝の音を合図に祭典が始まり,順次祭事が進められ,最後に玉串を奉てんして,再びホラ貝の音と共に終了する.

林道入口
案内看板

 
一の鳥居
再建された一の鳥居

 
祭典参加者たち
祭典参加者たち

 
祭典
一の鳥居完成清祓祭

 
祭典

 
祭典

 
祭典
ホラ貝の音と共に祭典が終了した

 
境界票
鳥居近くに立つ境界票

 
杉
鳥居近くの杉の大木と栂嶺氏

 
地蔵
杉の大木の足元の地蔵

 


参詣道探索(玉置口〜四つ辻)

                
年月日  2019年5月9日
天気  晴れ
同行者  栂嶺レイ氏,HH氏,KH氏,Jino

午後からは,栂嶺氏が,熊野川町玉置口から四つ辻に至る参詣道を確認したいということで,Jino氏,H氏,H氏と同行する.車を置き,地形図で坂本地区から四つ辻に至る破線道に入る.所々崩れ落ちてきた土砂に埋もれているところもあるが,幅広い道が続いている.やがて出会う谷筋の所で大きく崩落しているところに出る.そのままでは渡れそうにないので,少し下流に下り,登り返したところで道に復帰(あとで地形図で確認すると,この道は貯水タンクに行く道で,本来の道はもう一段上にあったようだ).先に進むと貯水タンクが設置されている.沢が二つに分かれているあたりである.このあたりから道が不確かとなる.小さな木橋で沢を渡って東に進む道があるが,蔭地の集落に向かう道のようで,方向が違う.付近を探索しながら西に向かう谷筋を登っていくが,道が確認できない.しばらく谷筋を登ったところで,H氏が左岸にしっかりとした道を見つける.地形図をみると左岸を上ってきた道が谷を渡って反対側に伸びている.そこで谷の反対側を探すが道は見つからない.しばらく探索したあと,時間的にもこれ以上は無理だと判断し,H氏の見つけた道を戻る.と,先ほどの崩落したところに出る.どうもここで道を間違えたようだ.貯水タンクの所まで戻り,ここから蔭地に向かう道に入り,蔭地の集落を経て駐車地に戻る.

道
橋を渡って阪本の集落へ

 
道
参詣道に入る

 
石組み
屋敷跡だろうか,立派な石組みが見える

 
道
落ち葉で敷き詰められた道を行く

 
道
所々崩れ落ちてきた土砂でうもれている

 
道
谷筋で,道が大きく崩落していた

 
貯水タンク
貯水タンク

 
道
沢をさかのぼりながら道を探す

 
カツラ
カツラの巨木があった

 
カツラ
カツラの巨木とH氏

 
道
蔭地集落への道を辿る

 
猪垣
猪垣があった

 
ツツジ
ツツジの花がきれいに咲いている

 
集落
蔭地の集落

 
花

 

参詣道探索(高滝〜花折塚)

              
年月日  2019年5月10日
天気  晴れ
同行者  栂嶺レイ氏,RN氏,Jino
 

今日は,栂嶺氏が,十津川村高滝から玉置神社を結ぶ参詣道を確認したいということで,同行することに.道の駅十津川郷で9時の待ち合わせ.Jino氏と向かう.今日はN氏も同行するとのことである.少し早く着き待っていると,N氏が到着され,挨拶を交わす.やがて栂嶺氏も到着され,下山口の高滝に車2台を置き,入山口の花折塚までN氏の車で移動する.花折塚入口近くの広場に車を停め,まず,花折塚に向かう.素敵なブナの林である.ほどなく塚に到着.

道の駅十津川郷
道の駅十津川郷

 
花折塚入口
花折塚入口

 
ブナ
素敵なブナの林が広がっている

 
花折塚
花折塚に到着

 
花折塚

 
花折塚

 
花折塚
説明看板

 

さらに先へ進み,いったん道路に降り,高滝への道を探す.道路下に道が認められ,ガードレールのすき間から道に降りる.杉柴の降り積もった植林の中の道である.途中,木々の切れ目から大峰の山々を望むことができる.さらに進み,折立からの道と出会う少し手前で広い作業道が現れ,道がわからなくなる.どうもこの作業道に吸収されてしまっているようだ.仕方なく作業道を進む.この道は折立の方から上がってき,さらに上へとのびているようだ.ちょうどその分岐に道標があり,高滝への道を示している.その高滝への道へ入る.所々倒木があったり,斜面から土砂が流れ込んでいたりするが,幅広の立派な道である.途中,昼食休憩をはさみながら快調に歩を進め,高滝の駐車地に到着する.

その後,栂嶺氏のお知り合いの方の家を訪ね,おばあさんから高滝からの参詣道のことなどについてお話しを伺う.かつては熊野から魚が運ばれることもあったようだ.

道
ガードレースのすき間から道路下の道に入る

 
道
幅の広い立派な道が続いている

 
地蔵
路傍に地蔵がたたずんでいた

 
植林
手入れの行き届いた植林の中を行く

 
展望
途中,すこし展望がひらけ大峰の山々が望めた

 
展望

 
展望

 
作業道
突然作業道が現れ,道がわからなくなる

 
道

 
分岐
折立との分岐 かつてはここにも鳥居があったようだ
左から作業道が上がってきているのがわかる

 
道標
分岐に立つ道標

 
里程標
分岐近くに立つ里程標
 
道
高滝への道を行く

 
道
ここも幅広の立派な道だ

 
マナコ谷
・・・が,所々斜面からの土砂が覆っている

 
石組み
石組みも見られる

 
道

 
道

 
オオセンチコガネ
オオセンチコガネ(ルリセンチコガネ)がいた

 
道

 
道

 
道

 
道

 
道

 
道
急坂をジグザグを切って下る

 
道
新緑がきれいだ

 
道

 
フジヅル
フジのツルの造形

 
花
モチツツジ

 
駐車地
駐車地が見えた

 
道
高滝の参詣道入口

 

次いで,高滝神社への旧道を探索することに.神社近くにジビエの加工場がができたとのことで,舗装された道が通っている.高滝神社への古い参詣道はその道路の下である.車で入口近くまで戻り,路肩に車を停め入口を探す.最初少し迷ったものの,それらしき道を見つけ,先へ進む.もう歩く人もいないようだが,傍らに石仏が設置されていたり,小さな滝が落ちていたりする.やがてジビエ工場の下の広場に出,再び山道に入る.ほどなく,右手に杉柴に覆われた石段の先に高滝神社が見えた.石段を登ると,立派な石造りの鳥居と,覆い屋に覆われた祠が現れた.傍らのシャクナゲがきれいに咲いている.参拝後,しばらく付近を探索したあと,駐車地に戻る.

道
通る人もあまりいないようだが,立派な道が残っている

 
石仏
路傍の石仏

 
石仏

 
道

 
道

 
道

 
道

 
滝
小さな滝があった

 
駐車場
ジビエ工場の駐車場

 
道
駐車場を抜けて山道に入る

 
高滝神社
杉柴に覆われた石段の先に高滝神社が見えた

 
高滝神社

 
高滝神社
高滝神社

 
高滝神社

 
高滝神社

 
高滝神社
傍らに立つ祠

 
高滝神社
シャクナゲが咲いていた

 
高滝神社
境内の片隅には弘法大師の像が

 
高滝神社

 
ジビエ工場
ジビエ工場

 

玉置神社への古い参詣道歩きのきっかけとなった「誰も知らない熊野の遺産」(ちくま新書)の著者である栂嶺レイ氏と初めてお会いし,一緒に参詣道歩きをすることができ,有意義な2日間であった.これらの古い参詣道は各地を結ぶ生活道としてもその役割を果たしていたと思われる.今は殆ど歩く人もいなくなってしまっているようだが,かつて人びとがそこで確かに生きていたという証でもある.歴史遺産,文化遺産として大切にしていければと思う.一方で,これらの道が新しく開削された作業道によって,各所で分断されているのが残念である.このように物理的に改変(破壊)されてしまうと,元に戻すことは殆ど不可能である.これら古い参詣道も村の財産として,両者が上手く共存できていく方策が望まれる.


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