玉置神社参詣道探索

玉置山

玉置山(中央左のピーク)
               
年月日  2019年1月27日
天気  晴れ
同行者  Jino氏
行程 登山口9:04−10:10四つ辻10:17−10:35鳥居10:50−11:32林道−11:35赤い鉄の橋−11:36(昼食休憩)12:29−13:00林道−13:18本宮辻13:25−13:47林道終点・探索14:28−14:40近畿自然歩道入口−15:10玉置神社15:55−16:16本宮辻 【11.5km】】   
(途中休憩、撮影時間含む)
     
行程
断面図
  
行程断面図
※標高には誤差がある可能性があります



栂嶺レイ氏の著作「誰も知らない熊野の遺産(ちくま新書)」の中に,“竹筒 幻の玉置街道”という文章があり,副題に“消えた表参道”とある.その参詣道が竹筒から玉置神社にのびているという.一度歩いてみたいねと,Jino氏と話していた道である.その道を辿ることにした.また,先日Jino氏が,玉置川の集落から伸びる近畿自然歩道を辿ったとき,玉置神社の下で沢山の石組みの跡を見つけ,その一角に墓石も見つけたとのことで,その石組みを探索するのも目的のひとつである.

7時,Jino氏と共に自宅出発.奥駆け道と交叉する本宮辻を下山口とし,車を1台置いて登山口の竹筒を目指す.国道311号線の葛山トンネルへ入る手前を右折し,玉置口へ向かう道をすぐ左折し葛山の集落を目指す.細い急な登り道だ.県境付近の広場に駐車する.途中,地形図の破線道の登り口を探しながら来るが,よくわからなかった.準備を整えて出発.駐車地近くに山に入る道を見つけ,そこから入山することに.民家の脇を抜けて植林の林の中へ.ところがやはり違うようだ.東に行けば破線道に出会うだろうと,林の中を辿る.と,予想どおりの道に出会う.緩やかに登りながら道を辿る.道に沿って電話線の電柱が立っている.やがて右下に谷筋が現れ,それに沿っていく.電話線は途中で谷を横切って対岸へ.やがて谷がとぎれるあたりから平坦地に出,広い作業道に変わる.作業道はいくつも入り組んでいて,作業道に沿って歩いている内に,途中から地形図の破線道を外れてしまう.作業道は地形図にはのっていないが,このまま作業道を辿っても四つ辻に出られそうなので,そのまま進む.ほどなく,四つ辻に到着.十津川村森林組合の大きな看板が立っており,その脇に石碑と道標(玉置神社/一里十九丁三十間)がある.

道
山に向かう道を入る

 
マンリョウ
付近にマンリョウが沢山赤い実をつけている

 
道
民家の脇を抜けて山に入る

 
道
林の中を辿り,破線道に出会う

 
道
緩やかに登っていく

 
道

 
道

 
道
平坦地に出る 広い作業道が通っている

 
展望
作業道の途中からの展望

 
道
作業道を辿って四つ辻を目指す

 
道
四つ辻につながる本来の参詣道

 
石碑
四つ辻に立つ看板と石碑・道標

 
地図
看板に書かれている地図 地形図にない作業道がのっている

 
石碑
石碑

 
道標
道標

 

作業道はさらに延びており,参詣道は作業道から離れて左に登っている.歩を進め,玉置神社鳥居を目指す.途中,藪っぽいところもある.杉柴の敷き詰められた道を辿り,峠近く,鳥居の残骸らしきものを見つけるが,はっきりしない.付近には石組みが見られる.その先,傍らに地蔵を見て,先に進む.四つ辻から伸びてきた作業道がここまで来て,さらに先に延びている.参詣道は作業道から右下に,作業道に沿うように続いている.さらに進む.沢を横切るところでは道が崩落しているところもある.ずんずんと進み,やがて玉置川の集落から伸びている車道に出会う.車道を少し右に行ったところから,赤い鉄の橋を渡って,再び参詣道に入る.時刻はもうお昼前,少し早いが,谷に降りて昼食とする.

道
左へ登る.

 
道
途中,藪っぽいところも

 
鳥居跡
鳥居跡?

 
石組み
付近に石組みの跡がある

 
地蔵
路傍のお地蔵さん

 
地蔵

 
道
参詣道は右下に進む

 
道

 
道
沢筋では崩落しているところも

 
道
水たまりが凍っていた

 
道
小さな木の橋を渡る

 
道

 
道
車道に出た

 
道
車道脇に立つ道標

 
道
赤い鉄の橋を渡ったところで昼食休憩

 

 ゆっくりと昼食をとったあと出発.道が崩落しているところもあるが,何とか通り抜け,やがて林道に出る.その先すぐに車道である.ここからはしばらく車道を歩き,奥駆け道と交叉する本宮辻へ向かう.途中,玉置山から宝冠の森に続く稜線がきれいに見えている.本宮辻に到着.ここにも地形図には載っていない林道が伸びている.参詣道はここから奥駆け道を辿って玉置神社に向かっている.

   
道
ところどころ荒れた道を行く

 
道

 
道

 
道
林道に出た.振り返って辿ってきた道を見る

 
道
ゲートを抜けて車道へ

 
道
車道を歩いて本宮辻を目指す

 
展望
途中,玉置山が見えた

 
本宮辻
本宮辻に到着 鳥居をくぐれば奥駆け道を経て玉置神社へ

 
道
本宮辻から本宮方面へ向かう奥駆け道

 
道標
鳥居の脇に立つ道標

 
展望
本宮辻よりの展望 玉置山(左のピーク)から宝冠の森に続く稜線
※写真をクリックすると別ウインドウに大きな写真が開きます

 

林道を辿って,終点近くに広がっている石組みの跡を見にいくこととする.林道の終点は広場になっている.地形図で建物の記号が認められるあたりである(建物はない).付近にミツマタが沢山花を咲かせている.その上の斜面を見ると,石組みの跡が沢山認められる.Jino氏によると,道の下にも石組みの跡が見られるとのことである.広場の一角から,細い道を辿って石組みの方へ登っていく.途中,深い凹地が認められる.その先,墓地だろうか,傾いた墓石が並んでいる.その一段上にも僧の名を刻んだ墓標が.没年をみると,古いもので宝永元年,新しいもので慶應四年とある.その上に太い枯れ木が倒れかかっている.墓標の前にはミカンがひとつ.Jino氏が先日来たときにもあったと言うから,誰かがお参りしているのだろうか.しばらく付近の石組みを探索する.全体を合わせるとかなりの規模になりそうだ.かつて,“玉置神社は,幕末まで,七坊十五寺の大伽藍を擁する神仏習合の寺院だった(前掲書)”という.ここが,廃仏毀釈で打ち壊されたという寺院跡だろうか.

道
本宮辻から林道を辿って,石組みの探索へ

 
道
林道終点近く,近畿自然歩道が下から合流している

 
道
林道終点

 
ミツマタ
ミツマタが沢山花を咲かせている

 
石組み
見上げると沢山の石組みが認められる

 
道
細い道を辿って石組み探索に

 
石組み
石組み

 
石組み

 
石組み

 
石組み

 
石積み
石積みの上は平坦地になっている

 
墓地
墓地

 
墓石
傾いた墓石が並んでいる

 
墓標
一段上にも

 
墓標
僧の名を刻んだ墓標があった

 
墓標

 
墓標
墓標裏面

 
供養塔
傍らに立つ供養塔
 
供養塔

 

 探索を終え,玉置神社を目指す.林道を少し戻り,途中にある鉄の階段を上り,近畿自然歩道に入り,急坂を辿る.太い杉の木がある.やがて神社の建物が見えてくる.石組みの下を辿ると,鳥居の脇に出る.本殿に参拝した跡,その脇にある夫婦杉,神代杉を見る.どちらも巨木である.社務所の近くにある休憩所でコーヒーブレイク.  さて,下山だ.鳥居の横から奥駆け道に入り,本宮辻を目指す.途中太い杉の木が道に倒れている.ずんずんと下って無事本宮辻に到着する.

道
林道から鉄の階段を上って歩道に入る 

 
道
玉置神社に向かって登る 

 
道

 
展望
途中,展望が開けた 左のピークが甲森

 
道
玉置神社が見えてきた

 
道
鳥居の脇に出た

 
玉置神社
玉置神社

 
玉置神社

 
杉
神代杉

 
杉
夫婦杉

 
道
奥駆け道を辿って本宮辻へ

 
道
杉の巨木が道をふさいでいる

 
看板
本宮辻脇に立つ看板

 
看板

 
看板

 
本宮辻
無事,本宮辻に下山する

 


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