山行の記録　桑谷峠

■桑谷峠－岩茸嵓■

岩茸嵓からの展望

■	年月日	2019年1月14日
■	天気	快晴
■	同行者	有志
■	行程	桑谷登山口8:40－10:03桑谷峠10:09－11:18 P868－11:40岩茸嵓12:45－13:43清水谷－14:30清水谷駐車地【4.4km】　　（途中休憩、撮影時間含む）

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行程
断面図

※標高には誤差がある可能性があります

有志での山歩きが計画され，行ってきた．今回のコースは，歌舞伎狂言「伊勢音頭恋寝刃」で知られる油屋おこんが伊勢の遊郭に売られていくときに通ったという桑谷峠から，北山一揆（天正一揆，天正１６年）の際，一揆軍が立てこもったという岩茸嵓を巡るコースである．

７時半，県庁舎に集合．今回の参加者は８名である．車に分乗し，まず下山口の清水谷林道奥へ車を一台置き，次いで，大又川の河畔にある北山一揆犠牲者のものと伝えられる無縁墓に立ち寄る．そのあと，桑谷林道へ入り，終点近くの路肩に車を置く．準備を整えて出発．涸れ沢を渡り，対岸の登山口から取り付く．地形図の破線道ではなく，桑谷林道終点少し手前のところ（487ｍピークの南）である．ここから，桑谷峠から西に派生する尾根に乗り，おおむね尾根に沿って峠を目指す．のっけから植林の中の急登である．杉柴に覆われて，道型もはっきりしないところが多い．所々に石段のあとも見られ，かつての生活道であったことがうかがえる．途中小休止をし，さらに登る．途中，左側に土石流が流れたような沢が見える．ほどなく桑谷峠に到着．峠は杉の植林の中で，展望はない．ここから東に向かうと，飛鳥町大又に続く道である．我々は南に向きを変え，岩茸嵓を目指す．

北山一揆犠牲者の無縁墓

　

涸れ沢を横切った先から登りはじめる

　

植林の中を登る

　

途中の立木に記された道標く

　

急坂を登る

　

杉柴の下に石段が認められる

　

所々藪っぽいところも

　

土石流の流れたあと

　

よく手入れされた植林

　

まもなく峠だ

　

桑谷峠

　

峠に立つ石柱

　

峠から北に向かう道も認められる

　

立木におこん街道と書き付けられていた

　

　さて，岩茸嵓を目指して出発．途中，560mほどあるピークを３つ越えねばならない．ここにも石段が組まれているあとが認められる，最初のピークに向かって登りはじめてすぐ，左にトラバースする道が認められるが，そちらをとらずに，尾根スジをたどっていく．ここも急坂だ．最初のピークを越え，２つ目のピークを目指す．途中，左手に，木の間越しに，大峰の釈迦ヶ岳，弥山・八経ヶ岳が見える．左手前方には熊野灘も認められる．３つめの868mピークの手前で小休止．

さて，出発．ここも急坂だ．

　

最初のピークを目指す

　

木の間越しに釈迦ヶ岳が見える

　

弥山，八経ヶ岳

　

杉の大木があった

　

今度は激下り

　

海が見えた

　

登って・・・

　

下って・・・

　

また登る・・・

　

　いよいよ，岩茸嵓を目指す．最後のピークを越え，いったん鞍部まで下り，その先少し登ったところで岩壁が見えてくる．その脇をトラバースしながら登った先が岩茸嵓である．絶壁の岩場の先から大展望が開けている．眼下に五郷の町並みが広がっている．その奥には大峰南部の山々が連なっている．さらに左に眼を移していくと，遠く，和歌山県の山々も認められる．そして，海岸線も．北山一揆の際の攻撃軍が城を築いた辛怒涛山も見えるはずだと探したが特定できなかった．（帰宅後調べて確認することができた．）ここで昼食休憩とする．快晴の元，日差しがぽかぽかと暖かい．

P868を下る

　

海が見える

　

岩茸嵓への登り

　

岩壁が見えてきた

　

近くにある903.4mのピーク

　

岩茸嵓に到着

　

眼下に五郷の集落が．その奥は大峰南部の山々．

　

岩茸嵓よりの展望
※写真をクリックすると別ウインドウに大きな写真が開きます

　

岩茸嵓よりの展望　北山一揆攻撃軍が城を築いた辛怒涛山が見える
※写真をクリックすると別ウインドウに大きな写真が開きます

　

鵜殿から和歌山県南部の海が見える

　

　さて，下山だ．少し先へ進み，西に伸びる尾根のところで，逆V字を切るようにして南西に延びる尾根に乗る．ここも激下りである．この道にも石段が認められた．ずんずんと下って清水谷まで降りる．水は流れていないが，荒れた様相だ．ここから川に沿って林道を目指す．ごろごろした石に気をつけながら進む．途中堰堤があり，その脇を高巻きする箇所が２カ所ある．岩場になっており，通過に注意が必要だった．やがて林道終点に全員無事到着する．