峠道を行く |
■ | 登山日 | 2018年1月2日 |
■ | 天気 | 快晴 |
■ | 同行者 | 有志 |
■ | 行程 | 神川町碇_駐車地9:45−10:10峠(地蔵)10:15−10:27清柳分校10:34−10:49滝神社11:05−11:18道標(道標:左本街道)−11:27沢を渡る−11:48峠(切り通し)11:54−12:02沢−12:06(昼食休憩)12:50−12:51地蔵−13:05峠・分岐(道標:右柳谷・左山_みち)13:07−13:33峠(切り通し)−13:37林道出合13:46−14:09五郷町和田(庚申)14:10−14:13五郷町和田_駐車地 【7km】 15:08太郎坊権現15:27
(途中休憩、撮影時間含む) |
■ | 行程 断面図 |
※標高には誤差がある可能性があります |
1月2日,有志による新春初歩きが開催され,参加した.今回は,自動車道が整備される以前,各地の集落を結ぶ生活道であったひとつ,ボウノ越えである.ボウノとは,五郷町和田の字を指すようだ.この道は,神川町柳谷と五郷町和田とを結ぶ道である.
8時30分,県熊野庁舎駐車場に集合.今回の参加者は24名とのこと.車に分乗し,下山口の五郷町和田に向かい,車2台をおいて,登山口の神川町碇へ向かう.路肩のスペースに車を駐車し,出発準備を整え,9時45分出発.
碇集落の手前から山道に入る.ほぼ地形図の破線に沿って,植林の中を山道が続く.峠に着いて小休止.傍らに地蔵さんが立っている.そこからひと息下れば柳谷である.今はもう通う子どももいない青柳分校に出る.かつては碇地区の子どもたちは,この道を通って青柳分校へ通っていたそうである.
落ち葉を踏みしめながら山道を行く |
峠に到着 傍らにお地蔵さんが |
峠に立つお地蔵さん |
舗装路を辿って集落のはずれにある滝神社に向かう.川をまたいで注連縄が張られている.その先,苔むした石段を登ると,社殿がある.境内に立つ樹齢を重ねた杉の木の根本に,一輪の白い花が咲いている.バイカオウレンだ.ここは,早春,バイカオウレンの花がたくさん見られるところである.記念撮影をし,いよいよボウノ越えの道に進む.
青柳分校をあとに,滝神社に向かう |
柳谷の風景 |
滝神社の手前 川に注連縄が |
滝神社 |
境内の大きな杉の木の根本に一輪のバイカオウレンが咲いていた |
神社の脇を通り杉の植林地の中をゆっくりと登っていくと,分岐に出る.“左本街道”の道標が.道を左にとりしばらく行くと,左下に,済んだ水をたたえた滝壺のある細い滝に出会う.その上流少し先で沢を渡り,しばらく登ると切り通しの峠にでる.小休止したあと,ひと息下ると川に行きつく.川を渡った先で,日だまりを見つけて昼食とする.
神社の脇を通ってボウノ越えへ |
植林の中を行く |
分岐に立つ道標 |
滝壺にきれいな水をたたえた滝 |
沢を渡り・・・ |
ゆっくりと登っていく |
杉林の中を行く |
切り通しのある峠に到着 |
峠で小休止 |
林の中 日だまりを見つけて昼食 |
昼食を終えて出発.すぐ先にお地蔵さんがある.最近誰かがお参りしたのであろうか,ミカンとお酒が供えられている. そしてなぜか,キセルが一本.ゆっくり登って,峠に行きつく.道が分岐しており,“右柳谷・左山_みち”と記された道標が立っている.柳谷みちは今我々が辿ってきた道.山みちは地形図で南東に向かう破線を示すのだろうか.O氏が下見の折辿ってみたが,道ははっきりしなかったとのこと.ここから北に向かってジグザグをきりながら急坂を下る.いったん沢まで下り,登り返したところが,切り通しのある峠である.そこから少し下ると,地形図にはない林道が現れる.あとは,この林道を辿り,五郷町和田に到着する.
ミカンの供えられたお地蔵さん なぜかキセルが1本 |
峠に到着 分岐に立つ道標 |
急坂を沢まで下る |
登り返して 切り通しのある峠へ |
下った先には 地形図には載っていない林道が |
林道を辿って和田まで下る |
五郷町和田の集落が見えてきた |
おいてあった2台の車に分乗し,運転手だけが碇まで車を取りに行く.再びみんなと合流したあと,五郷町高尾谷の奥にある桃源寺の奥宮である太郎坊権現に行く.終点に車を停める.登り口のところにはトガサワラの説明看板が立っている.鳥居をくぐると,その先には長い石段が続いている.傍らには,長い楊枝に紙でつくられた幟(千本幟)がたくさん立てられている.石段を登りついた広場の奥,三方を崖に取り囲まれた上に社殿が建っている.扉の脇には“女人禁制”と刻まれた石がある.お参りしたあと,駐車地に戻り,帰路につく.
高尾谷の林道終点に車を置いて太郎坊権現へ |
入口のところにトガサワラの説明看板が |
鳥居の向こうに石段道が続く |
石段道 傍らに赤飯とお酒,ミカンがお供えしてあった |
注連縄 |
石段道が続く |
石段の脇には千本幟が |
千本幟 |
太郎坊権現に到着 |
がけの上に立つ社 |
脇に立つ女人禁制と刻まれた石 |
境内に立つこの木がトガサワラだろうか? |
今は通る人もほとんどいなくなってしまった,かつての生活道.道ばたのお地蔵さんや道標に往時を偲びながらの山歩きであった.