塩見小屋から見る塩見岳 |
■ | 登山日 | 2017年10月7−9日 |
■ | 天気 | 快晴 |
■ | 同行者 | HM氏,YT氏 |
■ | 行程 | 【10月7日】 自宅8:40(0km)−14:40松川IC−17:00鳥倉第2駐車場(430km)(泊) 【10月8日】 第2駐車場5:30−5:45第1駐車場6:00−6:45登山口7:05−7:20 1/10−7:51 3/10−8:00豊口山のコル8:13−8:19 4/10−8:34 5/10−8:46 6/10−8:54水場−9:02 7/10−9:22 8/10−9:36塩川分岐−10:10三伏峠10:35−10:53三伏山10:55−12:01本谷山12:21−14:17塩見新道分岐−14:45塩見小屋 【10月9日】 塩見小屋5:21−6:20塩見岳西峰6:26−6:28塩見岳東峰6:50−6:52塩見岳西峯6:54−7:38塩見小屋8:02−8:13塩見新道分岐−9:30本谷山9:40−10:30三伏山10:33−10:44三伏峠11:33−11:47塩川分岐−12:04水場−12:34豊口山のコル12:44−13:17登山口13:20−14:00第1駐車場−14:16第2駐車場 (途中休憩、撮影時間含む) |
友人二人と計画する年に一回の山行.昨年計画するも悪天のため断念した塩見岳を計画した.今回は天気も良さそうだ.
【10月7日】曇り
自宅を8時40分に出発.YT氏を乗せ,ガソリンスタンドで燃料を満タンにしたあと,HM氏宅へ.9時11分,HM氏宅を出発.伊勢湾岸自動車道を経由していく.刈谷ハイウエイオアシスで昼食をとったあと,松川ICを目指す.ところが豊田東JCで間違って新しくできた新東名高速道路に入ってしまう.岡崎東ICで降り,引き返す.およそ30分のロスである.その後は順調に進み,14時40分,松川ICで降りる.インターチェンジ近くのコープ,スーパーを巡って食料を調達し,一路,鳥倉駐車場を目指す.曲がりくねった細い道を辿り,第1駐車場に到着.スペースはまだいくつか空いているが,テントを張るスペースがない.しかたがないので少し戻ったところにある第2駐車場まで戻り,片隅にテントを張るスペースを確保して駐車する.HM氏とYT氏はテントを張り,自分は車泊することに.寝床をしつらえたあと,夕食.買ってきたおでんを温め,ビールで乾杯する.しばし歓談したあと,早々にシュラフに潜り込む.
第2駐車場の片隅にテントを張る二人 |
【10月8日】快晴
4時,目覚ましの音で目が覚める.まだ真っ暗だ.外に出ると,思ったほど寒くはない.空にはオリオン座が輝いている.快晴のようだ.夜の内にやってきた車が10台近くとまっている.やがて両氏も起きてくる.朝食をとり,出発準備を整え,5時半出発する.15分ほど歩いて第1駐車場に到着.車で満杯である.トイレをすまし,登山届けを出して出発.長い林道歩きである.道ばたには野菊の仲間がきれいに咲いている.45分ほど歩いて登山口に到着.たくさんの自転車がデポされている.
登山口までの長い林道を歩く |
山の端に日が差してきた |
長い林道歩きの途中から見る第1駐車場 |
道ばたを彩るノギクの仲間 |
アザミの仲間 |
鳥倉登山口 |
ひと息ついて登山開始.すぐにカラマツの林の中に入る.下草にシダなどが茂り,なかなか雰囲気のいいところだ.その中を急登していく.途中,”鳥倉登山口から三伏峠小屋まで1/10”と書いた標識を見る.1時間ほどで豊口山のコルに到着.”三伏峠まで約2km約2時間,鳥倉林道まで約1km約30分 大鹿村”の標識が立っている.ここで小休止.さて,今日の行程は長い.三伏峠を目指す.登山道脇にゴゼンタチバナが赤い実をつけている.所々にある丸太を組んだハシゴを登る.よく滑るので気を遣う.○/10の標識にはげまされ登っていく.水場に到着.木切れに“ほとけの水” とある.その先,木々の間に中央アルプスが見える.塩川小屋への分岐を過ぎたところから,三伏峠への急登が始まる.どうも調子が悪い.10歩も歩くと,息を整えないと足が上がらない.休み休み,ゆっくりと登っていく.途中,木々の間から目指す塩見岳が見える.まだまだ遠い.仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳も見える.這々の体で三伏峠に到着.数人の登山者が休憩している.ここで昼食休憩とする.おにぎりをひとつほおばるが,どうも食欲がわかない.
カラマツの林の中に立つ標識 |
樹林帯を登る |
豊口山のコル |
ゴゼンタチバナが赤い実をつけている |
木々の間から北アルプスが見えた |
このような丸太を組んだハシゴがいくつか続く |
水場 |
木々の間から見る中央アルプス |
塩川小屋への分岐 |
塩見岳が見えた まだまだ遠い |
仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳 |
三伏峠 |
まだまだ先は長い.不安を感じながら出発する.三伏峠を出発し,すぐのところにテント場があり,数張りのテントが見える.その先に荒川岳への分岐があり,道を左にとる.下りや平坦なところは何ともないが,登りになると,とたんに足が重くなる.息を整えながら,ゆっくりと登る.少し下って登り返したところが三伏山.また下って,登りついたところが本谷山である.塩見岳もだいぶん近づいてきた.中腹のあたりがきれいに黄葉している.本谷山を下り,やがて権右衛門山をトラバースする道に入る.感じのよいオオシラビソの林の中を行く.オオシラビソの林が切れるあたりから急登して,ようやく塩見小屋に到着する.たくさんの登山客が小屋前の広場で談笑している..
荒川岳への分岐 |
三伏山 |
本谷山 |
塩見岳がだいぶん近づいてきた |
樹林の中を行く |
樹林の中の黄葉 |
塩見新道分岐 |
塩見小屋に到着 |
宿泊の手続きをして部屋に入る.2段の蚕棚が柱で区切られており,一区画3人のスペースのようだが,今日は4人ずつ割り当てられている.フトンではなく一人一枚のシュラフである.場所を確保して外に出る.小屋の裏手から塩見岳がよく見えている.また,白根三山がわき上がる雲に見え隠れしている.やがて日も傾き,山々がうっすらと赤く染まる.夕食は食欲がわかず,半分ほど残してしまう.食後,食堂でしばらく話した後,シュラフに入り20時の消灯を待たず寝入ってしまう.
塩見小屋から見る塩見岳 |
塩見岳と天狗岩 |
小屋から少し上に登ったところから見た塩見岳 |
白根三山 北岳は雲の中だ |
上部の木々はすでに葉を落としている |
夕映えの塩見岳 |
夕映えの白根三山 北岳もようやく顔を見せた |
【10月9日】快晴
4時に起床.外に出てみると快晴だ.出発の準備を整え,5時からの朝食を待つ.食事を済ませてすぐに出発.やがて日が昇り,山の端に日が差し始める.天狗岩の南側をトラバースしていく.今日は調子が良さそうだ.天狗岩を抜けると目の前に塩見岳が圧倒的な迫力でそびえている.いったんコルに降りたあと,塩見岳への登りにかかる.岩場であるが,特に不安はない.ただ,落石に注意しなければならない.慎重に登りようやっと塩見岳西峰に登りつく.と,目の前に逆光の中,端正な姿の富士山が大きく目に飛び込んでくる.快晴の中,360度の大展望である.すぐ先に見える東峰に移動する.三角点があるのは西峰だが,標高は東峰の方が少し高い.目の前に北岳,間ノ岳,農鳥岳が大きく見えている.その左に見えるのは甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳.そこから塩見岳まで続く仙塩尾根の稜線が素敵だ.遠くに北アルプス,槍ヶ岳から穂高への稜線が霞んでいる.さらに左に目を向けると中央アルプスの峰々が連なっている.
日の出前 |
天狗岩を抜けると塩見岳がすごい迫力でそびえ立っている |
塩見岳への登り |
塩見岳西峰に登頂 目の前に富士山が |
仙丈ヶ岳,甲斐駒ヶ岳,白根三山 |
塩見岳東峰へ |
東峰から見る西峰 |
中央アルプスを望む その後は御嶽山 右遠くに見えるのは乗鞍だろうか |
富士山が素敵だ |
荒川岳方面 |
仙丈ヶ岳から続く仙塩尾根 |
西峰と中央アルプス |
はるか下に塩見小屋が見える |
影塩見岳 |
小屋へ下る途中から見る北アルプス |
大展望を満喫したあと,下山にかかる.塩見小屋でザックをパッキングし直し,出発.オオシラビソの樹林帯を抜け,本谷山の登りも昨日ほどのしんどさがない.順調に歩を進め,三伏峠へ.ここで昼食とする.ここから登山口まではもう登りはない.快調に下り,登山口に到着.といっても,さらに小一時間の林道歩きが待っている.歩きにくいアスファルトの道を耐えて,ようやく駐車場に到着.
帰路,近くの赤石荘で温泉に入る.松川IC近くに並ぶ産直店でリンゴを買い,高速に乗る.中津川付近から抜けるのにおよそ1時間の渋滞.名古屋市内も混んでいるようなので,湾岸へまわる.刈谷ハイウエイオアシスで夕食をとる.23時前,無事帰宅する.
本谷山から見る中央アルプス |
本谷山から見る白根三山 |
本谷山から見る仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳 |
16年ぶりの塩見岳であった.前回は天気がすぐれず,展望もあまり無かったが,今回は最高の展望を楽しむことが出来た.さて,来年はどこの山へ行こうか.