■竜ヶ岳■

竜ヶ岳

【１０月２３日】晴れ
　　友人二人と，年に１回は共に山に行こうと，数年前から山行を続けている．二人はまだ現職であり，忙しい日々の中，なかなか休みをあわすことが出来ない．その中で，今年は１０月の連休に南アルプスの塩見岳を計画したものの，天気がすぐれず断念せざるを得なかった．それでもやはりどこかへ行きたいねということで，この土日に３人の空き時間を合わすことが出来，鈴鹿の竜ヶ岳へ出かけることにした．といっても，ひとりは土曜の午前中に仕事があるということで，午後からの出発となった．

二人を乗せ，一路鈴鹿の宇賀渓を目指す．途中のスーパーで夕食を仕入れ，４時過ぎ，宇賀渓のキャンプ場に到着．駐車料金二日分１０００円と幕営料ひとり１０００円を支払いキャンプ場へ．河原にしつらえられたキャンプ場は，まさに河原である．石がごろごろしており，なかなかテントを張るに適した場所がない．ようやっと石の少ない場所を選びテントを設営する．

さて，夕食である．１年ぶりに，鍋をつつき，酒を飲みながらの楽しい時間を過ごす．酔いも回ったところで，９時前にテントへ入り就寝．目が覚めたのが１時まえ，そのあとは近くの滝の音が耳につき，寝たような寝てないような状態で過ごし，少し明るくなってきた５時過ぎに起床する．パンとスープ，コーヒーでゆっくりと朝食を済ませ，テントを片づけ，７時半，出発する．

しばらくは林道歩きである．２０分ほど歩いたところで，遠足尾根登山道に入る．植林の中，なかなかの急坂をジグザグをきりながら登っていく．久しぶりの山行のためか，足が重い．やがて岩山の展望台に到着．一息入れる．眼下に四日市付近であろうか，広い平野が広がっている．竜ヶ岳も顔を見せる．まだまだ遠い．ここからひと登りで，遠足尾根・新道分岐である．登山道も傾斜をゆるめ，広葉樹の林の中を行く．木の間ごしに藤原岳も見えている．

林道を行く

遠足尾根登山口

急坂をジグザグを切りながら登る

岩山展望台

竜ヶ岳が見えた　まだまだ遠い

眼下に平野が広がっている

遠足尾根・新道分岐

木の間越しに藤原岳が見える

広葉樹の林の中を行く

やがて樹林を抜け，いっきに展望が開ける．山肌一面に笹原が広がっている．広々とした空間の中を歩を進める．北東の方角遠くに，雲の上に顔を覗かせている山が見える．御嶽山だろうかね，などと話しながら行く．シロヤシオも少し色づきはじめている．やがて金山尾根分岐につく．金山尾根から登ってくる人もたくさんいる．帰りはこの尾根を降りる予定である．

樹林を抜け展望が開ける

竜ヶ岳はまだ遠い

遠く雲の上に顔を出しているのは御嶽山のようだ

快適な笹原の道を行く

木々も色づいてきている

藤原岳（右）と御池岳（左）

金山尾根分岐から，登ってきた遠足尾根を振り返る

一面笹に覆われた竜ヶ岳も間近である．さて，最後のひと登り．笹原の中に点在するシロヤシオがほんのり赤く色づいている．笹原に遊ぶ赤いい羊たちである．しばらく写真を撮る．二人に遅れてようやく山頂に到着．多くの登山客でにぎわっている．風が非常に強い．山頂からは３６０度遮るものがない．北には藤原岳と御池岳．南には釈迦ヶ岳から御在所岳．西には琵琶湖も望むことが出来る．東には広い平野が広がっている．その北の端を流れているのは木曽川，揖斐川だろうか．さらにその奥に霞んで見えるビル群は名古屋のようだ．居合わせた人に記念写真を撮ってもらう．

竜ヶ岳が近づいてきた

木々の紅葉

笹原に遊ぶ赤い羊たち

ミドリセンチコガネがいた

竜ヶ岳山頂に到着

山頂からの展望　御池岳

山頂からの展望　藤原岳

山頂からの展望　釈迦ヶ岳・御在所岳

山頂からの展望　遠くに霞む御嶽山

山頂からの展望　平野の北端を流れているのは揖斐川と木曽川のようだ

展望を楽しんだ後は，風も強いので，早々に下山にかかる．金山尾根に入り，少し下ったところの広場で昼食をとり，キャンプ場を目指す．なかなかの急坂で，登りに使うのはしんどそうだな，などと考えながら下り終えたところが魚止橋，次いで仮設の橋を渡ってすぐに林道である．後は林道を歩いて，１４時２０分，駐車場に到着する．

帰りにももう一枚

金山尾根の下りから見る遠足尾根

久しぶりの山行で少ししんどかったが，笹原の中の紅葉したシロヤシオや，山頂からの展望を楽しむことの出来る山行だった．

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