稲村ヶ岳・山上ヶ岳

稲村ヶ岳

山上ヶ岳への登りから見る稲村ヶ岳(中央のピーク)
               
登山日  2016年5月21・22日
天気  晴れ
同行者  単独
行程 【5月21日】 駐車地9:25−10:05覗谷出合−12:15レンゲ辻12:40−13:20クモクビ塚13:32−13:54稲村小屋14:07−14:32大日山14:37−14:57稲村ヶ岳15:39−16:09稲村小屋(泊)
【5月22日】 稲村小屋6:55−7:30レンゲ辻7:40−8:27山上ヶ岳山頂−大峰山寺8:40−8:51日本岩9:02−9:14西ノ覗9:18−9:31鐘掛岩9:34−10:08洞辻茶屋10:16−10:55一本松茶屋−11:16一ノ世茶屋(跡)11:44−11:57清浄大橋−11:58駐車地   
(途中休憩、撮影時間含む)



【5月21日】晴れ
  友人が稲村ヶ岳の生物調査をするというので,同行することにした.といってもほとんど別行動である.ここの稜線付近は国立公園の特別保護地区になっているので,許可のない自分は採集が出来ない.採集はふもと付近ですることとし,山登りもかねて出かけることにした. 友人は前日から車泊し,朝一番に登りはじめているはずである.

  6時半自宅発.行者還のトンネルを抜けて国道309号線を辿る.国道といっても,対向もままならぬ狭い道だ.洞川に入り,当初母公堂の駐車場に車を置くつもりが,満車である.仕方なく奥に進み,大橋茶屋の有料駐車場に車を置く.1泊して2000円也である.準備を整え,9時25分出発.清浄大橋を左に見て,しばらくは林道歩きである.途中のガケ地で蜘蛛を採集する.林道が終わったところが覗谷の出合,ここから登山道が始まる.しばらくは植林の中の道であるが,やがて自然林に変わる.レンゲ坂谷の渓流に沿って登っていく.新緑が目にまぶしい.しばらくぶりの山歩きのためか,少し足が重い.12時過ぎ,ようやくレンゲ辻に到着.ここで山上ヶ岳への道を分け,女人結界門が立っている.木陰を探して昼食とする.

         
清浄大橋
 清浄大橋を左に見て林道を行く

 
覗谷出合
 覗谷出合 ここから山道が始まる

 
沢
レンゲ坂谷の渓流に沿って登る

 
ワチガイソウ
ワチガイソウが咲いていた

 
レンゲ辻
レンゲ辻に到着 女人結界門が建っている

 

昼食を終え,山上辻に建つ稲村小屋を目指す.途中にあるクモクビ塚というのが気になり,途中から,笹原の中のかすかな踏み跡をたどって登ってみる.頂上を少し離れたところから,山上ヶ岳方面の展望がよい.一時の展望を楽しんだあと,登山道に復帰する.しばらく歩いて,稲村小屋に到着する.広場のベンチでは大勢の登山客でにぎわっている.

道
笹原の中の道を行く

 
シャクナゲ
シャクナゲの花が咲いていた 花付きがあまりよくないようだ

 
道

 
道
かすかな踏み跡をたどってクモクビ塚へ向かう 

 
稲村ヶ岳
クモクビ塚への途中から見る稲村ヶ岳と大日山

 
大天井ヶ岳
クモクビ塚からの展望 大天井ヶ岳 
 
山上ヶ岳
クモクビ塚からの展望 山上ヶ岳

 
竜ヶ岳と大普賢岳
クモクビ塚からの展望 竜ヶ岳と大普賢岳

 
大峰山脈北部の山々
クモクビ塚からの展望(パノラマ)
    ※写真をクリックすると拡大します
 
スミレ
スミレの花が咲いていた

 
小屋への道を辿る
小屋への道を辿る

 
稲村小屋
稲村小屋が見えてきた

 

 受付をしようとすると,友人と一緒に,ということなので,片隅にザックを置かせてもらい,稲村ヶ岳へ行くことにする.途中,目の前に大きく突き出た山がある.大日山である.まずこれに登ることとする.急な斜面を鎖やハシゴを頼りに登る.山頂には祠があり,大日如来が祀られている.ついで,稲村ヶ岳を目指す.途中,山頂直下で日本リスを見る.山頂には展望台があり,360°の展望が楽しめる.山上ヶ岳から大普賢岳に掛けての山並みがはっきりと見える.さらにその先,弥山から八経ヶ岳,釈迦ヶ岳へと続く奥駆道の稜線が霞んでいる.展望を楽しんでいると,「おいっ」と声がする.友人である.自分よりも先行していたはずなのに出会わなかったなと思っていたら,この周辺で調査していたようだ.まだしばらく調査するとのことなので,さきに小屋に向かう.

 広場にはテントが一張り.親子連れである.宿泊であろうグループ客がビールを飲んでいる.自分も缶ビールを一本買い,広場のベンチでひと息つく.やがて,友人が戻って来,宿泊の受付をする.夕食は肉と野菜の鍋であった.食後,外のベンチで酒を飲みながら他の登山客としばし歓談する.

道
稲村ヶ岳へ向かう

 
大日山
目の前に大日山が見えてきた 

 
大日山への登り
鎖場,はしご,桟橋を辿って大日山へ

 
大日山山頂
大日山の山頂

 
稲村ヶ岳
大日山から見る稲村ヶ岳

 
大峰山脈の山々
稲村ヶ岳からの展望 山上ヶ岳から竜ヶ岳,大普賢岳の山並み
     ※写真をクリックすると拡大します
 
弥山
稲村ヶ岳からの展望 弥山



 途中で見かけた花々
シャクナゲ
シャクナゲ

 
コミヤマカタバミ
コミヤマカタバミ

 
ツツジの仲間
ツツジの仲間

 
イワカガミ
イワカガミ

 
オオミネコザクラ
オオミネコザクラ

 
ネコノメソウの仲間
ネコノメソウの仲間

 
ワチガイソウ
ワチガイソウ


 
夕日
小屋から見る夕日

 

【5月22日】晴れ
 5時半起床.同宿のグループは朝食前に稲村ヶ岳へ登るとのことで,すでに出発していた.朝食をいただき,友人はもう少しこの付近で調査をするというので,自分は山上ヶ岳へ登って下山することとする.7時前に小屋を出発.レンゲ辻で小休止.さて,ここから山上ヶ岳への登りである.目の前の大きな岩場が小稲村のようだ.その左側をハシゴや桟橋で巻いて行く.背の低い笹原の道をずんずんと登っていく.振り返ってみると,昨日登った稲村ヶ岳が見える.ようやく稜線に出る.道を右に辿る.笹原の広い台地状の地形である.“大峰山上ヶ岳 頂上お花畑”の石柱が立っている.その季節には花が咲くのだろうか.その先の林の中が山上ヶ岳の頂上である.三角点の脇には石柱で囲われた一角があり,“聖蹟”“湧出岩”とある.少し戻って,大峰山寺へ.白装束の団体が記念写真を撮っている.付近を見学したあと下山にかかる.

レンゲ辻
レンゲ辻に建つ女人結界門をくぐって山上ヶ岳へ

 
小稲村
小稲村の岩場を登る

 
道
笹原の道を登る

 
岩場
岩場が見える 日本岩だろうか?

 
稲村ヶ岳
振り返ってみる稲村ヶ岳

 
道
稜線の奥駆道に合流する

 
道
稜線は広い台地状の地形である

 
山上ヶ岳
山上ヶ岳山頂

 
大峰山寺
大峰山寺

 

 しばらく行くと岩場がある.日本岩である.展望がよい.さらに進んで,宿坊の横を抜け,西ノ覗岩へ.おそるおそるのぞき込んでみると100mもあろうかという絶壁である.さらにその先の鐘掛岩へ寄ったあと,下りにかかる.このあたりから登ってくる人に出会いだす.行き交うときに「よう お参り」と声を掛け合うのが慣わしである.洞辻茶屋を抜け,やがて植林の中をずんずんと下っていく.一ノ世茶屋の跡でひと息ついた後,清浄大橋へ下る.

大峰山脈北部の山々
日本岩からの展望(パノラマ)
    ※写真をクリックすると拡大します
 
道

 
宿坊
宿坊の脇を行く

 
西の覗
西の覗

 
西の覗
西の覗から覗いてみると・・・

 
鐘掛岩
鐘掛岩 

 
鐘掛岩
鐘掛岩から覗いてみると・・・

 
洞辻茶屋
洞辻茶屋のところで直進すると吉野への奥駆道が続く 
 
お助け水
お助け水

 
女人結界門
清浄大橋の先に立つ女人結界門

 

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