千穂ヶ峰

神倉神社

神倉神社
               
登山日  2015年6月21日
天気  曇り
同行者  有志
行程  速玉大社駐車場(速玉大社参拝)10:00−10:10登山口−10:23尾根(展望良地)−11:07千穂ヶ峰11:18−11:31牛の背への分岐−11:35第一展望台12:28−12:31牛の背への分岐−12:36東屋−12:41牛の背12:47−13:25神倉神社13:54−14:19神倉神社入り口15:00−15:03妙心寺−15:07宗応寺−15:17本廣寺−15:26速玉大社駐車場  【4.6km】  
(途中休憩、撮影時間含む)
  
行程
断面図
行程断面図
※標高には誤差がある可能性があります



地元の有志で時々山登りをしている知人から新宮市の千穂ヶ峰への誘いがあり,出かけてきた.梅雨のさなか,曇り空である.雨の心配をしながら熊野市の集合地へ向かう.これ以上悪くならないだろうとの判断で,車乗り合わせで本宮大社の駐車場へ.ここでの参加者も含め総勢10名である.

まず,本宮大社に参拝した後,出発.三本杉登山口を目指す.民家の脇を抜けたところから登山道に入る.入ってすぐの所に千穂ヶ峰山道案内図がある.これを見るといくつかの登山ルートがあるようだ.なかなかの急坂を登りつめると稜線にでる.展望が開け,熊野川がよく見えている.その先も所々に急坂を交えながらずんずんと登っていく.擬木で土止めされた階段も段差が大きく大変である.また,昨夜の雨で足元が濡れており,注意も必要だ. 登り初めてから1時間ほどで千穂ヶ峰の山頂に到着する.周りが木々に覆われていて展望がない.

                   
境内にそびえるナギの大樹
 速玉大社境内にそびえるナギの大樹

 
速玉大社神殿
 速玉大社神殿

 
参加者
参加者

 
道
民家の横を抜けて登山道へ

 
案内看板
案内看板

 
道
なかなかの急坂である

  
展望
 稜線にのると熊野川が見えた

 
標識
所々にこのような標識が立っている

 
道
擬木で土止めされた階段も段差が大きく大変である

 
千穂ヶ峰山頂
千穂ヶ峰山頂に到着

 

 山頂を後に,さらに先に進む.途中,西側に擬木で作られた柵が続いている.のぞいてみると,木々が生えているためそれほど感じないが,切れ落ちている.そのはるか下に熊野川の川面が見えている.下りきったところが牛の背への分岐.そこからひと登りすると第一展望台である.新宮市街がよく見えている.さらに先へ進みかけたが,引き返し,展望台で昼食とする.

道
柵の外側を覗く

 
熊野川
遙か下に熊野川が見えている

 
分岐
第一展望台下の牛の背への分岐

 
道
第一展望台への登り

 
展望台
 第一展望台 

 
展望
第一展望台からの眺め

 
展望

 
展望

 
展望

 
キノコ
展望台への階段で見かけたキノコ

 
マメヅタ
展望台の石垣を覆う苔とマメヅタ

 
ツタ
ツタ

 

 さて,牛の背経由で神倉神社を目指すこととする.展望台からいったん牛の背分岐まで戻り,牛の背への道を辿る.急坂を下っていくと東屋に着く.その先が牛の背である.岩場であるが,木が茂っていてよくわからない.そこからは中道を辿り,神倉神社へ.途中,皮をはがれて幹が赤くなった桧が目立つ.これは檜皮屋根を葺くための檜皮を採取した後であるとのことである.途中一息入れて,道は神倉神社の鳥居の所にでる.

牛の背
牛の背

 
展望
牛の背からの展望

 
檜
檜皮採取のため赤い肌を見せている檜

 
道
中道を行く

 
神倉神社に到着
神倉神社に到着

 

鳥居をくぐるとすぐ,新宮市指定文化財の大きな手水鉢がある.新宮城主第2代の水野重良が寄進したものとある.その先,石垣を積んだ上に社殿があり,その背後にしめ縄を張られた大きな岩が鎮座している.“ごとびきいわ”である.ちょうど居合わせた,地元の方であろうか,神社についていろいろと説明して頂く.かつては12間×5間もの,清水寺のような舞台のある社殿があったとのこと.その後,ごとびきいわの横の岩の間の小さな社となり,60年ほど前に今の社殿が建てられたとのことである.この神社は2月6日のお灯祭りでも有名で,当日はこの神社の境内の中に2000人を越える登り子が入ることもあるそうである.かつて,祭り当日に登る機会があり,境内の中が火のともされた松明で火の海となる光景を見たことがある.

手水鉢
手水鉢

 
神倉神社
神倉神社

 
神倉神社
 神倉神社 後の大岩がごとびきいわ

 
祠跡
60年前まではここに祠が祀られていたとのこと

 
展望
神社からの展望

 
しめ縄
ごとびきいわのしめ縄

 

 さて,下山である.源頼朝が寄進したという鎌倉式の石段を下る.始めこそなだらかであるが,途中の中の地蔵の広場から先は,上から見て下が見えないほどの急な石段である.体を横にして,一段一段慎重に下る.ここを松明を持った登り子が駆け下りてくるとは信じられないほどの急な石段である.下った先の社務所の所で,ガイドの方が曼荼羅絵図を元に絵解きをしてくれるというので,拝聴する.神が降臨したという神倉神社について,熊野三山についてなどを解説してくれる.一通り話を聴いた後,速玉大社の駐車場を目指す.途中,明神寺,宗応寺,本廣寺などを見て,無事駐車場に到着する.

中の地蔵
中の地蔵

 
石段
先が見えないほどの急な石段である

 
石段
 慎重に下る

 
石段
振り返ってみる

 
下山
ようやく下まで降りてきた

 
曼荼羅絵図の絵解き
曼荼羅絵図の絵解き

 
妙心寺
妙心寺

 
宗応寺
宗応寺

 
本廣寺
本廣寺

 

市街地のすぐ脇にある標高250mほどの低山とは思えない登り甲斐のある山で,展望台からの市街地の展望や神倉神社など,自然と歴史にふれることのできる充実した山行であった.


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