湯小屋谷林道入口付近から見る汐ノ坂山 |
■ | 登山日 | 2015年5月14日 |
■ | 天気 | 晴れ |
■ | 同行者 | 単独 |
■ | 行程 | 駐車地9:30−9:50 48巡視路分岐−9:58登山道へ−10:08堰堤10:20−10:37炭焼き窯−10:51巡視路分岐−11:17 47号鉄塔11:40−12:48汐ノ坂山13:20−14:05鞍部−14:32高峰山・小原野分岐14:44−15:24伐採地15:46−16:35高峰山登山口16:47−17:10駐車地 【7.5km】 (途中休憩、撮影時間含む) |
■ | 行程 断面図 |
※標高には誤差がある可能性があります |
ネットの情報で”尾鷲トレイル”というのを見て気になっていた.尾鷲の市街地をぐるっと取り囲む稜線をいい,猪鼻岬から天狗倉山−便石山−汐ノ坂山−高峰山−矢ノ川峠−八鬼山を結ぶロングトレイルということである.地元の有志がルートを開拓,整備をしているようだ.その一部だけでも歩こうと計画した.先日,湯小屋谷林道の奥,汐ノ坂への登り口と小原野林道の終点付近にある高峰山登山口を確認しており,汐ノ坂山を中心にその周回を試みた.
家を出るのが遅れてしまい,自宅を出たのは8時過ぎであった.まず高峰山登山口の所で谷を渡らなくてはいけないので,一昨日の台風の影響がないか確認する.たいして水も出ていず,渡ることが可能なようだ.来た道を引き返し,湯小屋谷林道を入ったすぐの所の空き地に駐車する.舗装された林道を歩いていくと程なく舗装が切れる.そこから,これから目指す汐の坂峠の鉄塔,汐ノ坂山が見えている.さらに荒れた林道を行くと,左手に48鉄塔への巡視路が分岐している.その先,道ばたに石のケルンが積まれているところが登山口である.植林の中をしばらく行くと堰堤がある.尾鷲の市街地がきれいに見えている.ここでひと息つく.
湯小屋谷林道途中から見る汐ノ坂山(中央のピーク.その右の鞍部に鉄塔が見えている) |
巡視路分岐 |
登山道入口 ケルンが積まれている |
堰堤 |
堰堤からの展望 |
ウラジロシダの芽吹き |
ここから汐ノ坂へと向かう.踏み跡もかすかではっきりしない.所々のテープを頼りに進む.しばらくは谷に沿って中腹を行く.この道はかつて,尾鷲から奈良県の北山郷へ塩を運んだ道とのことである.昔の道の名残か,所々に石組みが見られたりする.やがて上部が明るく開け,伐採地に出る.鉄塔が見えている.小灌木が茂っており,藪こぎか,と思ったが,左手の森の中に赤テープを見つけ,森の中に入る.ひとふんばりして鉄塔に到着.鉄塔には“池原尾鷲線第47号”とある.ここが尾鷲トレイルの途中となる.ここからの尾鷲市街の展望もすばらしい.大休止とする.
汐ノ坂への入口 |
巡視路分岐 |
伐採地に出た 目指す鉄塔が見えている |
鉄塔に到着 道はさらに続いているようだ |
鉄塔の所からの展望 |
尾鷲市街がよく見えている |
シマヘビがいた |
さて,汐ノ坂山へ向かう.地図を確かめ,その方向を見るが,道らしきものは確認できない.コンパスをあて,方向を確認し,森の中へ踏み入る.この先も踏み跡ははっきりしないが,所々のテープを頼りに進む.途中,大きな石を抱いた杉の巨木を見る.所々の急坂を息を切らしながら登る.ようやく傾斜がゆるんで少し行くと868.3mの三角点である.地理院の地図には山名が書かれていないが,近くの木に“汐ノ坂山”と書いたプレートと“砥石谷山”と書いたプレートがかかっている.(ネットの情報では“汐ノ坂山”としているのが多いので,本稿でもそれを用いている).山頂は桧の植林の中で,展望はない.近くに杉だろうか枯死した巨木が朽ちているのを見る.ここで昼食とする.
汐ノ坂山へ向かう 道ははっきりしない |
樹林の中を行く |
大きな石を抱えた杉の巨木 |
汐ノ坂山に到着 |
2種類の山名プレートがかかっている |
枯死した巨木 |
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ひと息ついた後,828mのピークを目指して南下する.稜線通しで行けばよいと思われるが,小ピークをいくつか越え,微妙にカーブしているので,尾根に迷い込まないように注意が必要だ.この先にも杉の巨木が何本か認められる.また,ヒメシャラの林があったりと,なかなか雰囲気のよいところである.860mのピークの所からの下りで,道を失い,桧の植林地の中を激下るはめに.途中で進路を修正し,無事途中にある鞍部へ行き着く.さらに稜線を辿っていく.と,なにやら雨音がする.木々の隙間から見る空は灰色だ.幸い樹林の中なので,雨が当たることはない.そうたいした降りではないようだ.828mピークへ到着.ここが高峰山登山口への分岐である.小原野を指し示す標識が立っている.尾鷲トレイルは直進し次の高峰山を目指すことになる.
杉の巨木 |
ヒメシャラの林 |
巨木 |
快適な道を行く |
巨木 |
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道を間違え,植林地を激下りするはめに |
無事鞍部に到着 |
崖っぷちに立つ杉の巨木 |
緑の苔がきれいだ |
分岐に到着 |
尾鷲トレイルを離れ,高峰山登山口に向かって下る.尾根通しに最初ほぼ北に向かって下るが,途中700m付近で東に方向を変えねばならないので,注意が必要だ.なかなかの急坂をずんずんと下っていく.方向転換点も無事通過し,およそ500mの所で伐採地に出る.幸い雨はやんでいる.ここも展望がよい.天狗倉山から便石山がきれいに見えている.適当な切り株に腰をかけて大休止.ここからは伐採地と右の自然林との境を下っていく.斜面が急で,しかも石がごろごろしていて非常に歩きにくい.慎重に慎重に下っていくが,途中,30cmほどの石と一緒に転げる.幸い怪我もなく無事に済んだが,単独の時は必要以上に注意が必要だ.ゆっくりと下って,ようやく高峰山登山口に下山する.谷の水で顔を洗ってさっぱりとする.林道を歩いて,無事駐車地に到着する.
シャクナゲが咲いていた |
ミツバツツジだろうか 落花が地面を飾っていた |
伐採地からの展望 中央奥が天狗倉山,その左のピークが便石山 |
伐採地の中のウラジロシダの芽吹きがきれいだ |
高峰山登山口に到着 |
谷の水で顔を洗い,さっぱりとする 左上が登山道入口 |
振り返ってみる,今おりてきた伐採地 |
駐車地に向かう林道で見かけた花 |
踏み跡も薄く,難しいコースであったが,稜線上の巨木やヒメシャラの林など,なかなか雰囲気のいいところであった.