木津呂展望ハイキング

木津呂展望

木津呂展望
               
登山日  2015年3月5日
天気  晴れ
同行者  KT氏,SY氏
行程  駐車地8:45−9:03峠−9:31展望良地(270mピーク)9:38−9:50展望良地(310mピーク下)−10:25木津呂展望地(A)10:52−10:59木津呂展望地(B)11:07−12:06峠−12:17駐車地  【4.9km】  
(途中休憩、撮影時間含む)
  
行程
断面図
行程断面図
※標高には誤差がある可能性があります



熊野市紀和町木津呂は,熊野市の西にある地区である.熊野川の支流北山川をはさんで,対岸は和歌山県の飛び地,新宮市熊野川町嶋津に面している.ここ木津呂で北山川が,この地区を取り囲んで円を描くように大きく蛇行している.今年の正月,木津呂出身の友人から,蛇行しているようすを対岸の嶋津の山の上から撮影した写真を印刷した年賀状をいただいた.これと同じ写真を,最近ネットで見かけることもある.先日友人に出会ったときに,おおよその位置を教えてもらうことができたので,出かけることにした.

8時,T氏に迎えに来てもらい,一路登り口のある嶋津を目指す.国道311号線を行き,北山川を瀞大橋で渡ってすぐ右折,嶋津の集落に入り,終点付近の河原に駐車する.準備を整えて出発してすぐ,2匹の犬を連れた若い男の人が声をかけてくる.山へ登ると話をすると,展望地の場所を親切に説明してくれる.展望地は2カ所あるとのこと.迷ったら電話してくださいと,携帯の番号を教えてくれる.聞くと嶋津観光協会(URL:http://shimadu.iinaa.net/)のH氏とのことである.展望地のおおよその位置はつかんでいたが,道標も目印も何もないところだと聞いていたので,ありがたかった.

集落から北に道を辿る.この道は,木津路の友人が通学に使った道であったとのこと.木津呂から渡し船でこの島津へ渡り,入鹿の中学校へ通ったとのこと.この道を辿って,ひと登りすると峠に出る.105mの標高点の所である.傍らにお地蔵さんが祀られている.また,大きな看板が設置されており,それによるとここに断層があり,北側は7000万年前,南側は1600万年前のものだそうだ.ここから尾根通しに南へ向かう.ほとんどが桧の植林の中で,展望はきかない.所々に急坂を交えながら,踏み跡は割とはっきりしている.270mのピークの所で東側の展望が開け,紀和町板屋付近が見える.その奥の山の斜面に見えるのは丸山千枚田のようだ.さらに歩を進めると,310mピークの少し手前の所で木津呂方面の展望が開ける.ここからも北山川の蛇行の様子がうかがえる.

       
峠への道
 峠への道

 
お地蔵さん
 集落のはずれにお地蔵さんがあった

 
峠への道
峠への道を行く

 
お地蔵さん
峠にたたずむお地蔵さん

 
看板
峠に立つ看板

 
道
 桧の植林の中,尾根筋を行く  
道

 
道

 
展望
 展望が開け,紀和町板屋方面が見える その奥の斜面に広がるのは丸山千枚田

 
木津呂
 途中の展望地から木津呂が見えた
 

さらに先へ進み,336mの標高点の先が目的の展望地である.展望地へは尾根から少し北側へ下らねばならないとのことで,また,目印も何もないとのことなので,踏み跡がないか注意しながら進む.一カ所,シダの中にかすかな踏み跡を見る.2カ所あるとのことだったので,まずそれを確かめようと,さらに先に進む.が,それらしきところが認められない.やがて394.9mの三角点への登りにさしかかり,引き返すことにし,先ほど認めた踏み跡をたどることとする.かすかな踏み跡をたどると,その先に大きな岩が見える.そこが展望地(A)のようだ.その先はすとんと切れ落ちている.用心しながら岩場まで辿りつく.目の前に北山川が大きく蛇行して木津呂を取り囲んでいるのが見える.どのようにしてこのような地形ができたのだろうか,他では見られない不思議な景色である.およそ30分ほども展望を楽しんだあと,もう一カ所の展望地(B)を探しに出かける.数十メートルほど東に行ったところの尾根筋に見当をつけてシダの茂みの中をおりていくと,先ほどと同じような岩場があり,木津呂が展望できる.

木津呂
 展望地(A)から木津呂を見る
※写真をクリックすると拡大します 

  
展望
遠くに玉置山が見えている

 
展望
ツエノ峰も見える

 
道
シダの中を道なき道を行く

 
展望
展望地(B)から見る木津呂

 

お昼は,駐車地に戻ってから河原で食べようということで下山にかかる.途中,310mピーク付近で道が二つに分かれている.うっかりすると右をとってしまいそうだが,ここは左が正解.快調に下って駐車地に到着.河原で,暖かい日差しを浴びながらの昼食,コーヒータイムを過ごしたあと,帰路につく.

石垣
 屋敷跡であっただろうか 集落のはずれ近くの石垣 

 

めずらしい地形を展望することのできる山行であった.


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