竜口尾根(又剣山〜1320m峰)

竜口尾根

又剣山から見る竜口尾根
               
登山日  2014年11月15日
天気  晴れ
同行者  単独
行程  駐車地8:45−登山口8:46−8:55尾根−9:15又剣山9:28−10:00丸塚山−10:29五兵衛平10:45−11:13 P1320m−11:19展望所11:52−11:55 P1320m 12:05−(12:09昼食12:39)−12:55五兵衛平−13:29丸塚山13:34−14:13又剣山14:35−14:58登山口−15:00駐車地【7.2km】  
(途中休憩、撮影時間含む)
  
行程
断面図
行程断面図
※標高には誤差がある可能性があります



大台ヶ原の大蛇ーに立つと,目の前に東の川を挟んで連なる,恐竜の背中のように小ピークを連ねた尾根が”竜口尾根(りゅうごおね)”である.難路とも言われ,これまであまり脚を踏み入れる人が少なかったようであるが,最近ネットでこの尾根を歩いたレポートがよく見られるようになった.寒気が入るとともに冬型の気圧配置が続いたあと,もうそろそろ冬型もゆるむだろうと,初冬の晴天をねらって出かけてきた.

  奈良県上北山村のサンギリトンネルから林道橡谷西ノ谷線を辿って駐車地に向かう.途中東屋があり,大峰山脈の展望台となっている.ちょうど朝の光を受けて,大峰山脈の端から端までの大展望が広がっている.弥山,八経ケ岳から釈迦ヶ岳のあたりはあいにく雲がかかっているが,その隙間を見ると,山頂付近が白くなっている.どうやら冠雪しているようだ.冷たい風の中しばしの展望を楽しんだあと,駐車地に向かう.

   
展望
林道脇の東屋(展望台)よりの展望 大峰山脈が一望である
※写真をクリックすると別ウインドウに大きな写真が開きます

 

  路肩にもうけられた駐車地は10台も停められるだろうか,の広さがある.相変わらず風が強く,気温も低い.車載の温度計で4℃である.準備を整えて出発.すぐ近くの登山口より登り出す.道は一面の霜柱である.程なく尾根に出る.風がいっそう強くなる.尾根を辿って又剣山(またつるぎやま)を目指す.途中,大峰方面の展望がひらける.ひと登りで又剣山(1377.4m)である.大峰山脈の稜線がよく見えている.北に目を転じると,これから辿る竜口尾根の稜線が見える.その奥の稜線下を走っているのは大台ヶ原ドライブウエイ.右に目を転じると,大蛇ーも見える.

           
駐車地
駐車地

 
登山口
駐車地のすぐ近くにある登山口

 
登山道
霜柱の登山道を登る

 
霜柱
霜柱

 
尾根
 程なく尾根に到着 反対側にも道が続いている

 
又剣山
又剣山が見えてきた

 
展望
山頂下よりの展望
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展望
山頂下よりの展望
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展望
山頂下よりの展望
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又剣山
又剣山

 
竜口尾根
これから向かう竜口尾根 右に大蛇ーが見える

 
大蛇ー
東の川の谷をはさんで,向こうに大蛇ーが見える

 

今日の最終目的,1320mピークを目指して出発する.いったん下り,小ピークを越え,再び登りついたところが丸塚山である.山頂手前でトラバース道に入ってしまい,途中から斜面をよじ登り,山頂に到着.周りの木々で見晴らしはあまりよくない.さらに先へ進む.1206mの標高点をすぎた先でまたも道をはずしてしまう.登山道に復帰し,少し行った先が五兵衛平である.大きな岩の陰で風をさけながら大休止.目の前の赤い実を鈴なりにつけた木にたくさんの小鳥が来て,実をついばんでいる.木々の間からはマブシ嶺がかいま見える.

ブナ
 歩を先に進める

 
登山道
登山道

 
丸塚山
丸塚山に到着

 
登山道
さらに歩を進める

 
登山道

 
五兵衛平
五平衛平に到着

 
五兵衛平
岩陰で風をさけながら大休止

 
木
赤い実をつけた木に小鳥がたくさん来ていた

 
ブナ
天に向かってのびるブナ

  

さらに先へ進む.また下りである.木々の隙間に,今日の目的地の1320m峰が見える.ヒメシャラの多く混じった広い尾根を登っていく.大きなブナの倒木がある.付近のブナの木は,枝先が枯れ落ちているものが多い.ピークに達すると,さらに先に続く竜口尾根が見える.その向こうに大峰の山々が.ピークから東方面へ少し行った先にある展望岩に向かう.はるか眼下を流れる東の川を挟んで大蛇倉が真正面に見える.まさに大岩壁である.東の川を上流に辿っていくと,これまた岩壁を流れ落ちる西の滝と中の滝が,白い筋を描いている.いつまでも見ていて見飽きない展望である.

               
登山道
1320m峰を目指す

 
登山道

 
道
木々の間に1320m峰が見えてきた

 
登山道
ゆっくりと登っていく

 
ブナ
ブナ

 
ヒメシャラ
ヒメシャラの混じった林がきれいだ

 
1320m峰
1320m峰に到着 尾根はまだ続くが今日はここまで

 
釈迦ヶ岳が見える
釈迦ヶ岳が見える

 
展望
展望岩より見る大蛇ー
 矢印が大台ヶ原周回路で立ち寄る大蛇ーの位置
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展望
大蛇ーをアップで
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展望
さらにアップで
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西の滝と中の滝
西の滝と中の滝
※写真をクリックすると別ウインドウに大きな写真が開きます

 

1320m峰へ戻る.大峰山脈も,逆光気味となり,少しかすんできている.弥山付近は相変わらず雲の中である.展望を楽しんだあと,帰路につく.尾根を少し下ったところで,太い倒木の陰で風をさけながら昼食とする.腹も満ち足りて,さて,出発.また,いくつものピークを上り下りしなければならない.五兵衛平を下る途中で,年配の4人グループと出会う.丸塚山では,木々の隙間からのぞくと,大蛇ー,マブシ嶺がきれいに見えている.そしてようやく又剣山に到着.最後の展望を楽しんだあと,登山口に下る.

風景
1320m峰付近

 
風景

 
風景

 
又剣山
又剣山(後ろのピーク)を目指して帰路につく

 
登山道

 
マブシ嶺
途中,マブシ嶺がよく見えている

 
赤い実
赤い実をつけた木 マブシ嶺を背景に

 
又剣山から見る大普賢岳
又剣山から見る 大普賢岳から行者還岳への稜線

 
竜口尾根
辿ってきた尾根を振り返る
 
竜口尾根
尾根を左に辿っていくと小処温泉へ
 
駐車地
駐車地が見えた
 

冷たい風の一日であったが,大峰山脈,大蛇倉の大展望を楽しむことのできる,充実した山行きであった.


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