八島ケ原湿原から車山(奥の丸いドームのあるところ)を望む |
■ | 登山日 | 2014年10月10日 |
■ | 天気 | 晴れ |
■ | 同行者 | K |
■ | 行程 | 車山肩(駐車地)9:10−9:55車山山頂10:20−10:37車山乗越−11:00蝶々深山11:05−11:28物見石11:35−休憩(15分)−鎌ケ池−八島ケ池−13:10八島ビジターセンター13:26−14:04旧御射山遺跡説明看板−14:23沢渡14:26−15:10車山肩(駐車地)【12.4km】 (途中休憩、撮影時間含む) |
■ | 行程 断面図 |
※標高には誤差がある可能性があります |
紅葉の季節,のんびりと高原歩きもいいだろうと,天気予報をにらみながら宿を手配し,出かけてきた.
車山肩の駐車場に駐車し,出発の準備をする.あたりはもうすっかり秋の色に染まっている.高い樹木のない車山は山頂までは広いなだらかな道である.登山者の姿もあまり見られない.登るにつれ,遠くの山並みが見える.西の方向遠くに見えるのは北アルプスの山並みである.少し雲に隠れているが,槍ヶ岳が確認できる.その左に目を移していくと乗鞍岳が,さらにその左には,先日水蒸気爆発を起こした御嶽山が見えている.白い噴煙もかすかに認められる.そして中央アルプス,南アルプスと一望である.さらに山裾を回り込んでいくと,富士山がかすんでいる.その左に八ヶ岳.そして蓼科山.道ばたには名残のマツムシソウが花を咲かせている.元気な声をあげながら子どもたちの団体が降りてくる.聞くと,神奈川県の小学校の修学旅行とのこと.「こんにちは!」と声をかけながら下っていく.気象レーダー観測所の丸いドームが近づいてくると広い山頂である.リフトで登ってきたのであろう,多くの観光客でにぎわっている.ドームの周りを一巡りすると,360°の大展望である.いつの間にか遠くの山並みには雲がかかり始めている.
車山登山口 |
車山登山道からの展望 北アルプス |
乗鞍 |
御嶽山 |
中央アルプス |
南アルプス |
遠くに富士山もかすんでいる |
八ヶ岳 |
空には秋の雲が |
マツムシソウ |
蓼科山も見えてきた |
車山山頂に到着 |
気象レーダー観測所の丸いドーム |
山頂での展望を楽しんだ後,八島ケ原湿原を目指す.山頂から,四隅に柱の立つ車山神社の脇を通り,急な階段道を下る.眼下には白樺湖が見えている.ここからも,草原の中の広い道だ.車山乗越を経て,まず目の前の蝶々深山を目指す.山頂に向かって,一本の道が登っているのが見える.草原の山だ.道ばたに,これも名残のナデシコの花やリンドウの花を見る.広い山頂に到着.山頂から眼下に見える八島ケ原湿原は,もうすっかり草紅葉の様相である.ここからは少し下って,再び登ったところにある物見岩に向かう.物見岩は大きな岩の積み重なりである.さて,ここからは八島ケ原湿原を目指して,笹の中の道を下っていく.谷筋にはミズナラがきれいに黄葉している.やがてミズナラの林の中の道をたどる.その先,トイレもある.湿原の手前で大休止.コーヒータイムとする.
車山神社 |
白樺湖と蓼科山 |
道ばたに咲くヤマハハコ?の仲間 |
急な階段道を下る |
蝶々深山へ続く道 |
ナデシコの花が咲いていた |
振り返ってみる車山 |
リンドウ |
蝶々深山山頂に到着 |
眼下に八島ケ原湿原が見える |
物見岩に到着 |
八島ケ原湿原を目指して下っていく |
沢筋にはミズナラの黄葉がきれいだ |
黄葉したミズナラ |
小さな沢のほとりを行く |
黄葉した林の中を行く |
黄葉した木の下で |
湿原へは,鹿の侵入を防ぐための金網の柵の扉を開けて入るようになっている.その先に「山小舎の灯」の歌碑がある.そして木々の間から見えてきたのが鎌ケ池.そしてすっかり秋の色に染まった広大な八島ケ原湿原である.面積43.2ha,標高1650m.1万年もの歳月を経て形成された高層湿原である.湿原の縁を取り囲むように設置されている木道を行く.やがて小さな島を浮かべた八島ケ池が見えてくる.そこから少し登って,ビーナスラインの道路下をくぐるとビジターセンターである..Kは少し疲れたというので,ここからバスで車山肩まで戻るつもりであったが,バス停の場所を訪ねたビジターセンターの職員によると,なんと,今日はバスの運行はないとのこと.タクシーを呼ぶか,歩くしかないとのこと.結局,当初の予定通り,車山肩まで歩いて帰ることに.
金網の扉を開けて湿原へ |
「山小舎の灯」の歌碑 |
木々の間に鎌ケ池が見える |
八島ケ原湿原 |
八島ケ原湿原 車山山頂が見える |
八島ケ池が見えてきた |
八島ケ池と湿原 |
再び湿原に向かう.途中,「あざみの歌」の歌碑があった.木道をたどり,旧御射山を経て,沢渡を目指す.周りはススキの原である.白い穂が輝いている.やがて舗装道となり,沢渡に到着.一本のマユミの木にピンク色の実が鈴なりであった.さて,ここから車山肩までひと登りである.周りの景色を楽しみながら,ゆっくりと登っていく.そして,ようやく駐車場に到着する.さて,ここから自宅まで長い道のりである.ビーナスライン途中の路肩広場からは,山裾に黄葉をまとった車山を望むことができた.
「あざみの歌」の歌碑 |
秋の空のもと秋色に染まった湿原 |
木立の中の木道を行く |
ススキの中の道(旧御射山付近) |
バッタがいた |
ススキの草原 |
沢渡へ向かう黄葉の道 |
マユミがきれいなピンク色の実をつけている |
車山肩への登り口(沢渡) |
車山肩への道より 黄葉がすてきだ |
遠く北アルプスが見える |
ススキ,黄葉,唐松はまだ緑色をしている |
アザミの花が咲いていた |
車山肩に建つころぼっくるヒュッテを取り囲む林 |
車山湿原が見える |
ビーナスライン途中から見る車山 |
ビーナスライン途中から見る八ヶ岳 |
ビーナスライン途中から見る蓼科山 |
出会う人も少なく,広々とした景色を楽しみながら,のんびりと高原歩きを楽しむことのできた山行であった.