山行の記録　■大杉谷　

■大杉谷■

大杉谷七ッ釜滝

■	登山日	2012年11月17－18日
■	天気	17日：雨　　１８日曇りのち晴れ
■	同行者	HM氏，YT氏
■	行程	［11月17日］第三発電所手前駐車地10:06－登山口10:12－10:24大日嵓吊り橋－10:34熊谷吊り橋－10:41地獄谷吊り橋－11:13京良谷出合－11:30日浦杉吊り橋－11:41水越谷出合－11:49千尋滝休憩所－13:00シシ淵－13:12ニコニコ滝－13:30平等嵓吊り橋－13:54嘉茂助吊り橋－14:10林道コース入口－14:15桃の木小屋［11月18日］桃の木小屋7:40－8:08七ッ釜滝8:30－9:08桃の木小屋9:20－9:39嘉茂助吊り橋－10:00平等嵓吊り橋－10:20ニコニコ滝10:30－10:50シシ淵11:06－11:46千尋滝休憩所12:20－12:35日浦杉吊り橋－12:59京良谷出合－13:23地獄谷吊り橋－13:35熊谷吊り橋－13:54大日嵓－14:01登山口

昨年雨飾山へ登った際，HM・YTの両氏と，年に１回はいっしょに山行しようと話し合っていた．さて，今年はどこへ行こうかと計画を立てようとするが，両氏は現役の仕事人．自分のようにサンデー毎日というわけには行かず，なかなか３人の日程の合う日がない．ようやく１１月の１７・１８の両日の日程が合い，今回の山行となった．大杉谷は西の黒部とも呼ばれ，黒部峡谷とともに日本三大渓谷のひとつにあげられている．これまで２回ほど歩いているが，それもおよそ４０年前と３０年前である．しかもここしばらくは２００４年の水害の影響で通行不能となっていた．昨年シシ淵まで開通し，今年ようやく七ッ釜滝まで入れるようになった．大台の山頂部分はもうとっくに紅葉も終わってしまっているが，大杉谷はまだ大丈夫かもしれないというのも期待のひとつであった．前日桃の木小屋に予約を入れる．

【１７日】
朝６時，自宅発．途中YT氏とHM氏をのせ，第三発電所を目指す．天気予報どおり，出発してまもなく小雨が降り出す．海山町からの水呑峠を越えられればずいぶんと近いのだが，ここも水害の後，ずっと通行止めになっている．仕方なく大台まわりとなる．途中のコンビニで昼食を仕入れ，９時過ぎ第三発電所手前の駐車場に到着．自宅から１４０ｋｍの道のりである．

たいした降りではないが雨具をつける．出発準備を整え，登山届けを出して，１０時過ぎ出発．第三発電所の脇を通り抜けるとすぐ登山口である．桃ノ木小屋まで６．２ｋｍとある．登山の危険を警告する大きな看板が立っている．今日は雨で岩も濡れている．スリップに注意しなければならない．歩き出してすぐ，大日嵓の岩壁を切り欠いて造られた絶壁の歩道である．幸い鎖が取り付けられているので，それにつかまりながら歩を進める．渓谷もこのあたりは水の流れも穏やかである．山肌の所々に色の付いた木々が混じっている．大日嵓吊り橋，熊谷吊り橋，地獄谷吊り橋、日浦杉吊り橋と渡っていく．

第三発電所
　

登山口
　

登山の危険を警告する大きな看板
　

大日嵓の岩壁を切り欠いて造られた絶壁の歩道
　

大杉谷渓谷もこのあたりは緩やかだ
　

大日嵓吊り橋を渡る
　

熊谷吊り橋を渡る
　

熊谷吊り橋
　

大日嵓水位観測所
　

日浦杉吊り橋
　

水越谷出合を過ぎて間もなく千尋滝が見えてくる．まるで山の頂上から滝が落ちているように見える。落差が百数十ｍもあるという。ここが桃の木小屋までのおよそ中間点となる．滝の前に休憩所があるので、荷物を降ろし、昼食とする。

千尋滝が見えてきた
　

千尋滝
　

千尋の滝を出発し，相変わらずの雨の中を黙々と進む．小一時間ほどで前方に門のようにそそり立つ岩壁の間に大きな淵が見えてくる．シシ淵である．その奥に一条の滝がかかっている．ニコニコ滝である．シシ淵手前の河原は休憩に良さそうだが，雨がふっていることもあり，素通りする．シシ淵からひと登りして少し行くとニコニコ滝の休憩所だ．目の前にニコニコ滝が落ちている．ここでもひとしきり写真撮影をする．さらに歩を進めていくと大岩壁が現れてくる．平等嵓だ．圧倒的な迫力で迫ってくる。その前の新しく掛け替えられた平等嵓吊り橋を渡る．

シシ淵とその奥にかかるニコニコ滝
　

シシ淵
　

ニコニコ滝
　

平等嵓吊り橋
　

平等嵓
　

しばらく山の中を歩いて現れてきた橋が嘉茂助吊り橋だ．高さが５０ｍもあろうか，なかなか高度感がある．さらに進んで，途中林道コースへの道を分けてすぐ，桃の木小屋が見えてくる．玄関前の吊り橋を渡って桃の木小屋到着である．まず部屋にはいる．あと３人ほどの泊まり客がいるようだが，我々は大部屋ひとつ貸し切りだ．受付をすませ，さっそくビールで乾杯．このころになると，外はかなり本降りの様子．雨が強くなる前に到着できてラッキーであった．部屋に戻り，布団の中でうつらうつらしていると，１６時前，風呂の用意ができたとのこと．桧風呂につかり，体を温める．１７時半から夕食．ビールを飲み，HM氏の持ってきたワインをいただき，あれこれと話しながらの至福のひととき．１９時半ころ消灯であった．

林道コース分岐
　

桃の木小屋が見えてきた
　

部屋の中
　

【１８日】
夜中に一度トイレにたち，次に目が覚めたのが４時過ぎ．窓の外を見ると満天の星である．もう一眠りして６時過ぎ起床．外に出てみると，予想に反して灰色の雲が勢いよく流れている．晴天を期待していたのに残念だ．６時半から朝食．まず，七つ釜滝まで往復することに．カメラだけ持って七ッ釜滝へ向かう．途中にも小さな滝を見ながら，七つ釜滝休憩所に到着．目の前に見える滝は三段に別れている．日本の滝百選にも選ばれている滝だ．あれこれと構図を変えたりシャッター速度を変えたりしながら写真を撮るが，なかなかいいのがとれない．ひとしきり写真撮影をしたのち，小屋に戻る．