桧塚奥峰 |
■ | 登山日 | 2012年11月8日 |
■ | 天気 | 曇りのち晴れ |
■ | 同行者 | 単独 |
■ | 行程 | 自宅6:10−8:45大又林道駐車地9:05−登山口(登山届BOX)−9:42旧あしび山荘跡−10:00明神滝−10:35水場−10:45あしび山荘−11:13三塚−11:20明神岳−11:45判官平−11:55ピーク1394−12:10桧塚奥峰12:25−12:35桧塚12:45−13:00桧塚奥峰13:35−13:45ピーク1394−14:20明神岳−14:45あしび山荘14:50−16:20駐車地 |
北部台高地域には行ってみたいところがたくさんあるが,距離的なこともありなかなか出かけることができないでいた.雪の来る前に一度行ってみようと一念発起し,かつてどこの山でだったか,いっしょになった人が桧塚奥峰がいいとこだよと言っていたのを思いだし,秋の一日計画した. 120km余の距離を走り,大又林道の駐車地に着いたのは8時45分だった.路肩の広場は10数台は止められそうな広さがある.すでに3台の車とバイクが1台停まっている.1台の車からちょうど男女1組が出発するところであった.荷物を作り,準備運動をして出発する.落ち葉の敷き詰められた林道を辿るとゲートがあり,その脇に登山届BOXがある.登山届けを出して出発.林道の先に見える山肌がきれいに紅葉している.所々大きく崩壊した林道を越え,山道に入る.旧あしび山荘や崩壊した小屋跡を見ながら,何回か沢を渡渉しながら進む.ふと上方を見ると稜線がガスっている.明神滝の手前で下ってくる人に出会う.上の様子を聞くと,ガスで真っ白とのこと.晴れるのを待っていたが,晴れそうにないので下ってきたとのこと.やがて明神滝に到着する.
大又林道の駐車地 |
落ち葉の林道を行く |
登山口 |
山肌の紅葉がきれいだ |
崩壊した林道 |
沢を渡渉する |
明神滝 |
滝の右岸を高巻きし,滝上に出る.やがて道は緩やかになり,大きくジグザグを切りながら登っていく.多くの木はすでに葉を落としてしまっているが,その中にも色づいた木々が残っていて,きれいだ.またひと組下ってくる人に会う.ガスっており,風も強いので降りてきたという.せっかく来たのに残念だなと思いながら,とりあえず稜線まで行こうと歩を進める.あしび山荘に到着.ちょうど2つのグループが下り始めるところだった.あしび山荘もガスの中だ.
落ち葉と紅葉の登山道を行く |
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水場 |
稜線はガスっている |
あしび山荘もガスの中 |
天理大小屋の裏手の林の中が少し風をしのげそうなので,そこで一服しながらどうしようかと思案していると,急に霧が晴れだしてくる.幸いルートはしっかりしていそうだし,万一霧が深くなってもGPSを頼りに戻ってこられるだろうと,先に進むことにする.三塚分岐を過ぎるころから時折薄日が差すようになる.シダに覆われた原の中の道を辿り,稜線に乗る.南側が切り立った稜線の北側は素敵な雰囲気の林である.やがて明神岳に到着する.特にめだったピークもなく,標識がなければ見過ごしてしまいそうなところだ.
天理大小屋裏の林 |
霧が晴れてきた |
あしび山荘もはっきり見える |
さらに先へ進むことにする |
明神岳への稜線 |
明神岳 |
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明神岳の先で,千石山への分岐を分けて,左に折れ,落ち葉で敷き詰められた道をゆっくりと下っていく.すっかり葉を落としてしまったブナ等の林がいい感じだ.もう少し時期が早ければすばらしい黄葉だったに違いない.来年はぜひともと思う.このころになると,上空には青空が大きく広がっている.ラッキーであった.一人っきりの林を満喫する.判官平を過ぎ,1394mのピークをこえて緩やかに登っていくと桧塚奥峰に到着する(12:10).立派な標識が立っている.
千石山への分岐 |
桧塚奥峰への登り |
桧塚奥峰 |
奥峰から桧塚はすぐ目の前だ.少し霞んではいるが,遠くの山まで見渡すことができる.嘉茂助谷の頭から大台ヶ原,かすかに大峰大普賢岳も見える.谷を挟んだ向こうの笹原がヒキウス平だろうか.
桧塚が目の前に見える(パノラマ写真) |
桧塚奥峰からの展望(パノラマ写真) |
桧塚奥峰からの展望(パノラマ写真) |
桧塚へ向かう |
桧塚山頂 |
桧塚奥峰(左のピーク) |
奥峰も風が強い.南側に少し下がったところに風をしのげるところを見つけ,カップ麺での昼食とする.一息ついて下山にかかる.林の雰囲気を楽しみながら歩を進める.明神岳への登りで,足下に赤い実を見つける.ツルリンドウだ.明神岳を過ぎたところで、北側の斜面へ入ってみる。なかなかいい感じだ。沢を渡り登り着いたところが天理大小屋の裏手だった。
ツルリンドウ |
明神岳の先で右の斜面へ踏み入る |
天理大小屋の裏手に出た |
東屋で一息ついたあと、下りにかかる。ところどころ散り残した紅葉を楽しみながら、16時20分駐車地に到着する。
下山 |
明神滝 |
帰路、途中のやはた温泉にはいり、20時前自宅に到着する。
心配した霧もきれいに晴れ,明神平から先は出会う人もなく,静かな晩秋の台高を楽しむことができた山行であった.