オオヤマレンゲ |
■ | 登山日 | 2012年7月13日(金) |
■ | 天気 | 曇り |
■ | 同行者 | KT氏 |
■ | 行程 | 行者還トンネル西口登山口8:30−9:23奧駆出合9:30−9:55弁天の森−10:20聖宝の宿10:28−11:15弥山小屋11:33−12:03八経ヶ岳12:37−13:08弥山小屋13:15−13:50聖宝の宿−14:15弁天の森14:28−14:47奧駆出合15:00−15:40登山口(途中小休憩、撮影時間含む) |
KY氏,KT氏と八経ケ岳のオオヤマレンゲを見に行こうと7月13日に計画していた.ところがKY氏が前夜に腰を痛めてしまったとのこと.やむなくKT氏との2人での山行となった.6時15分自宅発,KT氏を乗せ,途中コンビニで昼食を調達し,8時過ぎ行者還トンネル西口の駐車場に着く.車は1台停まっているのみ.天候のこともあり,今日は登山者は少なそうだ.
出発準備をし,8時半,登山届けを出して出発.しばらく平坦地だが,橋で川を渡るととたんに急坂となる.奧駆け道出合まで小一時間の登りである.梅雨の雨を含んだ木の根を張りだした登山道を,スリップしないように気をつけながら登る.登りはじめて10分もしたところで,目の前を何かが駆け抜けるのを見る.リスである.コアジサイだっただろうか,まだ小さな株だが花をつけている.前回のシャクナゲの花などを思い出しながら,奧駆け道出合に到着する.梅雨の合間ということもあろうか,大変蒸し暑い.
橋 |
リスがいた |
コアジサイ? |
奧駆け出合 |
小休憩ののち奧駆け道を弥山に向かう.ここから聖宝の宿までは小さなアップダウンのある平坦な道だ.しっとりと湿った森の緑が濃い.バイケイソウが花をつけている.ナガレヒキガエルが道を歩いているのを見つける.オオイタヤメイゲツが濃い緑色の葉をつけている.秋の季節もいいだろうなと思いながら歩を進める.1600.1mのピークである弁天の森を越えた先で,木々の間に弥山・八経ケ岳が顔を出す.まだまだ先である.やがて聖宝の宿に到着.理源大師座像の傍らで小休止.KT氏が“像が何でできているんだろう”などとさわっているのを見て,“像にふれると雨がふるといわれるよ”などとひやかす.
緑濃い森 |
水を含んだ苔がきれいだ |
バイケイソウの群落 |
バイケイソウの花 |
ナガレヒキガエルがいた |
弁天の森(1600.1m) |
木々の間に弥山・八経ヶ岳が姿を見せた |
聖宝の宿に到着 |
理源大師座像 |
さて,ここから最後の登りである.途中見晴らしのいい場所があるのだが,今日は全て霧の中である.木の階段が現れてひと登りすると弥山小屋に到着である.男女4人のグループと,途中我々を追い抜いていった単独行者が休憩しているのみである.ザックを置いて弥山神社まで行く.ここからも目の前に八経ヶ岳がよく見えるのだが,霧で何も見えない.
丸太で土止めした階段 |
カニコウモリ |
ヒオドシチョウ |
霧で見晴らしが利かない |
弥山神社 |
弥山神社の脇にある祠 |
目の前に八経ヶ岳が見えるはずだが |
さて,八経ヶ岳に向かうことにする.足下に注意しながらいったん鞍部まで下る.オオヤマレンゲの自生地は鹿の食害から保護するためにネット柵で囲われている.ネット柵の内と外の植生の違いが明らかである.ドアを開けて中に入ると,さっそくオオヤマレンゲが迎えてくれる.真っ白な花弁に赤い蕊がなかなか可憐である.まさに天女花といわれるだけのことがある.もうすでに茶色く変色してしまっているものもあるが,つぼみもまだまだ多い.他に人もなく,ゆっくりと花を楽しむことができる.ネット柵の外に出てひと登りすると近畿の最高峰である八経ヶ岳(1914.6m)である(12:03).ここも霧で展望が全く利かない.そのうち先ほどのグループが到着する.ここで昼食とする.
苔がきれいだ |
保護地への入り口 ネット柵の内外の植生の違いがよくわかる |
入口に立つ看板 |
オオヤマレンゲが咲いている |
カラマツソウ |
八経ヶ岳山頂 |
八経ヶ岳山頂にたつ看板 |
再び弥山へ.弥山への登りでは立ち枯れした木々が目立つ.国見八方睨に寄った後下山にかかる.このころぱらぱらと雨が降り出すがすぐに止む.スリップに注意しながら木の階段を下り,往路を戻る.快調に下り,15時40分無事下山する.
振り返って見る八経ヶ岳 |
立ち枯れた木々が目立つ |
国見八方睨の苔 |
大普賢岳も霧の中 中央右下の丸いピークが行者還岳(国見八方睨にて) |
振り返って見る弥山 |
振り返って見る八経ヶ岳 |
梅雨のさなかということもあり,また,九州では大雨のため大きな被害が出ているという中,雨にふられることも覚悟していたが,時折薄日も差す天気で,雨具をつけることなく山行を終えることができた.登山客も少なく,ゆっくりと花を見ることもでき,静かな山行を楽しむことができた.