熊野古道中辺路 大雲取越を歩く

大雲取越の道

大雲取越の道
                  
日 時  2014年4月8日 
天気  晴れ
同行者  KT氏、SY氏
行程  那智高原駐車地9:35−10:06登立茶屋跡10:08−10:45船見茶屋跡・休憩所10:59−11:03船見峠−11:23色川辻−12:20地蔵茶屋跡・休憩所13:03−13:18石倉峠13:20−13:49越前峠13:58−15:00楠の久保旅籠跡15:07−15:35円座石15:38−15:54小口登り口−16:00小口駐車地【13.4km】
行程
断面図
行程断面図
※標高には誤差がある可能性があります


以前より、友人と一度歩こうと話していた世界遺産でもある熊野古道中辺路の大雲取越えを歩いてきた。この道は40年も昔に一度歩いたことがあるのだが、もうすっかりと忘れてしまっている。

朝7時過ぎ、自宅発。降り口の熊野川町小口に車を1台置き、出発地の那智高原を目指す。結構な時間がかかり、那智高原についたのは9時をずいぶんとまわっていた。早速準備をし出発。古道入口のところの桜がきれいに咲いている。すぐに石畳の登りである。つつじが美しく咲いている。右下に林道が見えている。ひとしきり登った後少し下り、再び登り始めた先に登立茶屋跡がある。ところどころ平たん地を交えながらずんずんと登って行く。ようやく登りついたところが船見茶屋跡である。休憩所があり、大休止とする。見晴らしがよく、登り始めた那智高原が見えている。その後ろにあるのが妙法山。その背後に見えるのが勝浦の町。その先に先日歩いた太地の燈明崎も見えている。その向こうの太平洋はあいにくと少しかすんでいる。

         
那智高原登り口
那智高原登り口

 
石畳道
石畳道を行く

 
つつじ
ツツジが咲いていた

  
登立茶屋跡
登立茶屋跡についた

  
登立茶屋跡の案内板
登立茶屋跡の案内板

  
道標
このような道標がところどころに立っている

 
道
木立の中を行く

 
石畳道
石畳道

  
道標
500m毎にこのような道標が立っている

  
道
坂道を登って・・・

  
船見茶屋跡
船見茶屋跡に到着

  
展望
那智高原が見えている 背後の山は妙法山

 
展望
勝浦方面がよく見えている

 

一息ついて出発。少し行くと船見峠の標識がある。その後ずんずんと下って林道に出る。色川辻だ。少しの間林道を歩く。八丁の掘割、小麦街道の標識がある。再び古道に入る。少し行くと赤い鳥居があり、大きな木の根元に刀のようなものが祀られている。やがてしばらく沢沿いの道となる。その先、太い杉の木立の中を行く。上り下りを繰り返して林道に降りつく。ここで、朝6時半に小口を出てきたという女性のグループと出会う。林道を横切って、再び古道に入るが、その先で再び林道に出る。ここからは地蔵茶屋跡まで林道歩きである。アスファルト道を歩いてようやく地蔵茶屋跡に到着する。休憩所があり、ここで昼食とする。食事をしていると、小口方面から団体連れがやって来、少し休憩した後出発していく。そのあとへ外国人の二人連れが小口方面からやってくる。聞くと、カリフォルニアから来たとのこと。この後、鹿児島、沖縄へ行くとのことである。そこへ、那智方面からも外国人の二人連れがやってくる。

                 
急坂を下る
急坂を下る

 
石仏
色川辻手前にあった石仏

 
沢
沢を渡る

 
鳥居
赤い鳥居があった

 
道
沢沿いの道を行く

 
道
太い杉の間を行く

 
道
林道を横切るところで、小口から来た女性グループと出会う

 
道


 
岩
林道沿いで見かけた岩 まるでタマネギのよう

 
地蔵茶屋跡
地蔵茶屋跡が見えてきた

 

食後のコーヒーを楽しんだ後出発。近くの祠の中をのぞくと六地蔵ほかの石仏が祀られていた。ここで林道と別れ古道に入る。急坂を登りついたところが石倉峠。傍らに石仏が祀られており、斉藤茂吉の歌碑が立っている。ここから急坂を下り、いよいよ最後の難関、越前峠への登りである。一歩一歩を踏みしめながらようやく越前峠に登りつく。

                         
祠
地蔵茶屋跡近くの祠

 
道
急坂を登る

 
道
どんどん登る

 
ネコノメソウの仲間
ネコノメソウの仲間

 
歌碑
石倉峠に立つ斉藤茂吉の歌碑

 
沢沿いの道
沢沿いの道

 
道
どこまでも続く急坂を・・・

 
猪垣
もくもくと登る 

 
越前峠
ようやく越前峠に到着 

 
説明版
説明版 

 
歌碑
輿の中のお姫様も大変だったようだ 担ぎ手も大変だったろうに 

 

さて、ここからは小口までのおよそ800mの下りが待っている。一息ついて、下りにかかる。これでもかという激下りが延々と続く。登りには使いたくない道だ。途中路傍のところどころに地蔵さんが祀られている。また、大雲取越にちなんだ歌碑も設置されている。やがて石組の跡が見えてくる。屋敷跡のようである。楠の久保旅籠跡の案内看板がある。江戸時代には十数件の旅籠があり、大変にぎわったとある。これらの石組はその跡だろう。その賑わいも緑濃い苔の中に埋もれている。さらに下って行ったところにあるのが円座石。“わろうだいし”と読むそうだ。大きな石に3つの梵字が掘られている。さて、小口まではあとわずか。最後の急坂を下ると、ようやく集落が見えてくる。街中を通って小口自然の家脇の駐車地に行き着く。

                             
道
振り返って見た苔むした古道

 
バイカオウレン
バイカオウレンが咲いていた

 
道
急坂を下る

 
道
果てしなく下る

 
スミレ
スミレの花が咲いていた

 
地蔵
苔むした台座の上に立つお地蔵さん

 
地蔵

 
住居跡
石組の残る住居跡がいくつも残っている 

 
解説版
往時のにぎわいも苔の中に埋もれている 

 
道
まだまだ続く下り道

 
円座石
円座石に到着

 
解説板
解説板 

 
道
さらに下って・・・ 

 
道
ようやく小口に到着 

 

中辺路最大の難所といわれるだけあり、急坂の上り下りの多い道であった。が、古道は幅広く立派であり、いい道であった。



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