楯ケ崎・遠見番所跡を訪ねる

楯ケ崎

楯ケ崎
               
日 時  2014年1月7日(火)
天気  晴れ
同行者  K
行程  楯ケ崎入り口駐車場−阿古師神社−楯ケ崎−駐車場−(自動車)−遠見番所跡登り口−山頂(遠見番所跡?)−遠見番所跡登り口


新春の一日、天気図によると本州付近は高気圧に覆われるとのこと。天気も良さそうなので、Kのお気に入りの楯ガ崎に出かけた。途中のスーパーでおにぎりを仕入れ、一路甫母町へ。尾鷲熊野道路でトンネルを一つ越えると、もう新鹿である。まだ所々狭いところもあるが、昔に比べるとずいぶんと道もよくなっている。

 楯ケ崎入り口手前にある東屋のところでトイレをすませ、入り口駐車場へ。荷物を整えて出発。まず、阿古師神社を目指す。照葉樹の森の中を行く道は快適である。所々の樹木に名札がつけられており、簡単な解説が書かれている。名札を見なくてもわかるのはカゴノキ。肌が鹿の子状にはがれているのですぐにわかる。右下に船が見える。網代の港だろう。ずんずんと下って、海岸べりに建つ阿古師神社に到着する。この神社の鳥居は海に向いている。目の前の海に浮かぶ養殖いかだにはたくさんのカモメがとまっている。透き通ったきれいな海の中をのぞくと小魚が泳いでいる。

     
東屋
トイレのある東屋
 
東屋の中にある案内板
東屋の中にある案内板
 
駐車地から見る二木島湾
駐車地から見る二木島湾 手前は網代の港
  
楯ケ崎への入り口
楯ケ崎への入り口
  
遊歩道
入り口を入るとすぐに階段道
  
照葉樹林の中を行く
照葉樹林の中を行く
  
カゴノキ
カゴノキ 肌が鹿の子状になっているのですぐわかる
  
阿古師神社に到着
阿古師神社に到着
  
阿古師神社
阿古師神社
  
阿古師神社
阿古師神社
  
養殖筏に群れるカモメ
養殖筏に群れるカモメ
  
解説板
解説板
  
解説板
解説板
  

一息ついて、楯ケ崎に向かう。階段道をひと登りして中腹の水平道を辿る。ここは国立公園の特別保護地区に指定されているため、昔のままの自然が残っている。波の音を聞きながら照葉樹の森の中を進む。ヒヨドリの鳴き声があちらこちらから聞こえる。灯台手前の分岐の所まできたとき、何かが斜面を駆け上っていく。見ると数頭の鹿の群れである。分岐を灯台方面にとると、すぐに灯台である。その脇を通って千畳敷に向かう。と、いたいた。ヤブツバキの葉裏にたくさんのオオキンカメムシが越冬している。今日の密かな目的の一つである。オレンジ色の地に黒い模様のあるきれいなカメムシである。あちらこちらの葉裏に、数頭がかたまって、あるいは1頭でとまっている。近くにはモチツツジも花を咲かせている。

       
まず階段道を登る
まず階段道を登る
 
照葉樹の林の中を辿る
照葉樹の林の中を辿る
 
木の根の造形
木の根の造形
 
鹿がいた
鹿がいた
 
灯台が見えてきた
灯台が見えてきた
 
オオキンカメムシ
今日の目的のひとつ オオキンカメムシ
 
オオキンカメムシ
そこかしこの葉裏で越冬している
 
モチツツジも咲いていた
モチツツジも咲いていた
 

千畳敷に腰を下ろし、昼食とする。青い空をバックにカモメが飛んでいく。紺碧の海にそびえる柱状節理の楯ケ崎が目の前である。風も穏やかで暖かい。至福の時を過ごす。

千畳敷
千畳敷
 
楯ケ崎
楯ケ崎
 

  
灯台
灯台
 

来た道を駐車場まで戻る。時間も早いので、須野町にある遠見番所跡を訪ねることとする。Kは行かないというので、1時間後に登山口で落ち合うこととして、一人登ることとする。Kは須野の方を見てくるとのこと。
  登り初めてしばらくは谷筋を登っていくが、途中から右手の尾根に移る。道の整備をしているところらしく、真新しい丸太で土止めされている。が、尾根に入って少し行くと道が定かでなくなる。コンパスで方向を確かめながら、所々にある消えかかったペンキのマーキングやかすかな踏み跡をたよりに登っていく。途中振り返ると須野湾がきれいに見えている。山頂の少し南東よりのところで稜線に登り着く。たどり着いた稜線を右にとり、山頂を目指す。三角点を探すと、コシダの中に半ば隠れているのを見つけた。ここが遠見番所跡だろうか。周りは木が茂っていて、見晴らしがきかない。来た道を戻ると、少し行ったところで割れた屋根瓦が落ちているのを見つける。付近を探ってみると、石組みの跡が認められ、なお数枚の屋根瓦を見つける。しばらく付近を探索したあと、待ち合わせの時間も迫ってきたので、来た道を戻る。登り初めてちょうど1時間で登り口に降り着いた。Kと落ち合い、帰路につく。

遠見番所跡への登り口に立つ解説板
遠見番所跡への登り口に立つ解説板
 
しばらくは谷筋を辿る
しばらくは谷筋を辿る
 
最近整備されたばかりか 丸太で土止めされた登山道
最近整備されたばかりか 丸太で土止めされた登山道
 
須野湾が見える
須野湾が見える
 
稜線にのり、山頂へ向かう
稜線にのり、山頂へ向かう
 
三角点
三角点262.9m(264m?)
 
石組みが残っている
石組みが残っている
 
須野湾の向こうに見えるのは神須ノ鼻
須野湾の向こうに見えるのは神須ノ鼻 その先の岬は三木崎だろうか
 


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