巨巌にかけられた綱 |
■ | 日 時 | 2013年2月2日(土) |
■ | 天気 | 晴れ |
熊野市有馬町に日本最古の神社とも言われる花の窟神社がある.七里御浜に面しており,世界遺産にも登録されている.ここには社殿はなく,高さ45mもある巨巌そのものをご神体としている.祭神はいイザナミノミコトとカグツチノカミである..
花の窟 |
社殿はなく,正面の巨巌がご神体である |
高さが45mもあるご神体の巨巌 昨年10月に引き渡された綱が残っている. |
日本書紀に「いざなみのみこと,火神(ひのかみ)を生むときに,灼かれて神(かむ)退去(さ)りましぬ,故(かれ),紀伊国(きのくに)の熊野の有馬村に葬(はふ)りまつる.土俗(くにひと),この神の魂(みたま)を祭るには,花の時には亦(また)花を以(も)て祭る,又,鼓吹幡旗(つづみふえはた)を用(も)て,歌ひ舞ひて祭る.」と記されているとのこと.
この日本書紀に記されていることが今に引き継がれ,毎年2月2日と10月2日にお綱かけ神事が執り行われている.今日2月2日はそのお綱かけ神事の日である.わら縄で編んだ110尋(約180m)の大綱に季節の花,扇をくくりつけ岩の上から引き延ばして松の大樹の梢(今はコンクリート製の柱)に引き渡し,境内南隅の松の根本に結びつけるのである.
綱の端が巨巌の上に引き上げられ,結びつけられる |
もう一つの端が浜へ運ばれる |
国道を横切って運ばれる綱 |
浜では,沢山の人が綱を引く |
無事はり渡された綱 |
綱から下がっている縄でつくられた3つの幡形に花が飾られている. |
お綱引きが終わると,境内で神事が執り行われ,最後に餅ほりがあって終了である.
餅ほり |