元盛松 集落跡 |
■ | 日 時 | 2012年11月14日(水) |
■ | 天気 | 晴れ |
■ | 同行者 | K |
尾鷲市の賀田湾の東に突き出た三木浦半島にある元盛松という集落跡を訪ねてきた.ここは古くからの集落であったが,昭和の初めに三木浦へ集落ごと移転したとのことである.国道311号線から半島に伸びる林道に入りしばらく行くと,元盛松を示す看板がある.ここが入口である.近くの路肩に車を停め,出発する.
最初しばらくは道も平坦で,杉桧の植林の中を歩くが,やがて山道となる.足下が赤土で濡れているとよく滑りそうである.ずんずん下っていくと,猪垣が現れる.脇に"これより元盛松"の看板が立っている.そこから少し降りていったところに平坦地があり,"運動場跡"の看板がある.脇に丸い大きな石があり,飛箱石としている.子ども達がここで遊んだのだろうか.今は倒木があり,からみついた太いツタで覆われている.
元盛松入り口 |
猪垣 |
運動場跡 |
飛箱石 |
運動場跡の脇にあるツタ |
さらに降りていくと石垣が沢山見えてくる.ここが集落跡のようだ.杉が植林されており,それが大きく育っていて,廃村になってからの年月を感じさせる.海岸に向かって降りていく石畳道の両側に,屋敷跡の石垣が苔むしている.それらを見ながら降りていくと,やがて海岸に出る.
集落跡の石垣が見えてきた |
井戸の跡だろうか |
海が近づいてきた |
大きな丸い石がごろごろとした海岸だ.ゴロタ浜と言うようだ.ここでしばらく休憩する.少し風が冷たいが,いい気持ちだ.浜から集落の方を見ると,照葉樹に覆われており,集落があったという気配も感じられない.そのうち森に埋もれてしまうのだろうか.その照葉樹の中をメジロが飛び交っている.根元にはツワブキが黄色い花を咲かせている.上空を見ると鷹の仲間が飛んでいる.
ゴロタ浜 |
丸い大きな石が一面に転がっている |
ゴロタ浜から集落の方を見る |
船着き場 |
浜の両側は柱状節理の断崖になっている |
ツワブキが咲いている |
写真を撮ったりしながら来た道を戻る.海岸のすぐ近くに鏡神社跡がある.ジョロウグモが1頭網を張っている.途中"奧地地区"の案内に沿って右に折れ,少し行くと"庄屋屋敷"の看板が.さらにその奧にも石垣が見えている.元の道に戻り,ゆっくりと駐車地に戻った.
鏡神社跡 |
ジョロウグモ |
庄屋屋敷 |